「模倣犯」(2002) 監督/森田芳光

出演/中居正広、藤井隆、津田寛治、木村佳乃、山崎努、伊藤美咲 他

◆東京の下町で豆腐屋を営む有馬義男。孫娘・鞠子の失踪から10か月、事件は何の進展もない。
しかしある日、下町の大川公園のごみ箱から女性の右腕とショルダーバッグが発見された。
テレビのワイドショーの生放送中に犯人と名乗る男から右腕とショルダーバッグは別の人間のもので、バッグは鞠子のものだという電話が入った。ボイスチェンジャーを使用し、デジタル加工されたその音声は、次々と新たな犯行声明を各メディアあてに挑発的に送りつけてきた。
ルポライターの前畑滋子は、一連の事件の調査に乗り出すことにした。

―事件は急展開する。事故で崖下に転落し炎上した車から焼死体が発見された。
所持品から栗橋浩美と高井和明と判明。警察はこの2人が一連の事件の犯人であると断定する。
鞠子は遺体で発見され、滋子の夫もまた、事件に巻き込まれ犯人の車のトランクの中から遺体となって発見される。
被害者の遺族という立場で世間の好奇の目に晒され苦悩する有馬と滋子―。

世間の事件に対する解釈が固まりつつある中、マスコミに華々しく登場した人物・網川浩一。
犯罪心理学者にして、浩美と和明とは中学校の同級生。あだ名は「ピース」。
彼は、和明は無実で真犯人は別にいると主張し、数多くの番組に出演する。
その爽やかな容姿と理知的な語り口で、次第に日本中でカリスマ的人気を集める存在になっていく―。

オススメ度 ★★★★★★6

◆これはホラーか? まあいいか。あの中居くんがシリアス演技で天才犯罪者に挑むとかいうから一体どんなおもしろ映像になるかと思いきや(笑)、意外といい演技してました。
でもこの映画はなんだろうか、宮部みゆきに対する一種の挑戦状だろうか(笑)。なにかの雑誌で宮部みゆきと森田監督が対談している記事を見たが、森田監督のぶっとんだ考え方や言葉に宮部みゆき5回に1回くらい絶句していた気がします。宮部「………」ていう表記が非常に多かった(笑)。いちいち書くくらいの絶句ぶりだったのだろう。

てか「黒い家」に続きどうにも懲りないなこの人は。病笑は原作の方は立ち読み程度しか知らないですが、まずラストシーンが映画の方は全く意味不明。しかし意味不明といえばあの「首ロケットシーン」(爆)。宮部でなくても絶句モノだ。もう怒りを通り越してあきれるとはまさにこのことだ! 藤井隆扮する和明が原作とは違ってほんまにただのアホウキャラだったり、ピースがカリスマになる過程がなんかおざなりだったりとツッコミどころだけは多々。監督いわく「僕の映画はスルメみたいに観れば観るほど味がでる」とのことだがそこだけはまあ言いえて妙。「首ロケット」だけでも観る価値はある?(02/?)