「ピノキオ√964」(1991) 監督/福居ショウジン

出演/鈴木はぢ、ONN-CHAN、大坪光路、原恭子 他

オススメ度 ★★★★★5

◆大友克洋のマンガにゲロをぶちまけて高熱処理したような映画。わけわからん。わけわからん映画です。同時期に「鉄男」とかの傑作が生み出された頃の映画なので、まあなんかあっつい時代の恩恵から出た作品です。

近未来、上流階級の人間の性欲を満たすためにつくられた「ダッチ・ハズバント」。ピノキオ√964と名づけられたそれは欠陥品だったために捨てられる。記憶がなく街をさまよっていたピノキオは、同じく記憶喪失の少女・ヒミコと出会う。しかしその出会いが悲劇の幕開けだった……というところから、叫び声とチカチカフラッシュとそしてゲロにまみれたキチガイ映像がこれでもかと展開される。なんか……とにかく気色悪い(笑)。登場人物全員ヤバいのだが、なかでも特にヒミコが危険だ。ヒミコはもちろん女なのだが、なんか新人の役者のヤケクソ力というか、もう女とかそんなんかなぐり捨てたスゴイ演技で、思わずヒイてしまいます。怖い。血みどろで肉汁たれながして叫びまくるピノキオなんかよりよっぽど怖ええ(笑)。ラストはやけに前衛的。(04/3/12)