「ホット・ラブ」(1985) 監督/ユルグ・ブットゲライト

オススメ度 ★★★★★★★7

◆40分程度の自主短編作品。たぶんドイツ語、字幕ナシだったのでテキトウなんですが(死)、クラブで出会った若い男女が恋に落ち、幸せな日々を送るが、ある日青年は恋人が見知らぬ男(か、もしくは友人の男。監督自身がソフトマッチョのチャラ男を熱演)と浮気している現場を目撃してしまい、怒り狂ってマッチョの家に乗り込むも、主人公は貧弱で勝てるはずがない。それでもガマンならない青年は恋人を森で待ち伏せし、頭を殴って昏倒したところをレイプする。そして青年は呪術を行使した後、自殺する。女はその後赤ん坊を産むが、それは世にも醜い肉の塊のような赤ん坊だった。絶望し憔悴する女とマッチョ。が、そんな2人の前で、赤ん坊が泡のようなゲロをガボガボ吐き始める。呆然と見つめ続けると、そのゲロは人を姿となり、半分肉が腐り溶けた、あの青年の姿に変化する。青年はマッチョを殺し、そして女も手にかける。復讐は果たされたが、後に残ったのは、静まり返った虚無だけだった―。

「ネクロマンティック」の片鱗を見せる、ような気がしないでもない、自主制作としてはかなり凝った作りでおもしろい映画でした。ブットゲライト初期作品では他に、「キャプテン・ベルリン」なる、ベルリンの平和を守るヒーローの話も観ましたが、恰好がブルース・リーの黄色いトラックスーツにスパイダーマンのマスク、そしてバックに流れる「キャプテ~ン、ベ~ルリ~ン」のオリジナルテーマソング(サンダ~バ~ド~、の部分をもう少し低くしたようなメロディ)。あと主演はもちろんブットゲライト本人。脱力感溢れるおもしろ短編だった。(06/11/2)