1/10 はじめての益山市訪問①~幼少の頃の日本の面影を訪ねて(前編) | 全州にひとめぼれ!~全羅北道・全州市応援ブログ

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韓国は全羅北道(チョルラプクト)にある全州(チョンジュ)。
2009年4月に初めて訪れた瞬間にその街の魅力にハマってしまい、
以降足繁く通っています。
そんな全州のホットな話題を、自称「全州観光親善大使」のビョンが
提供させていただくブログです。
전주에 첫눈에 반하다!

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本日より、2013年最初の全羅北道への旅をお伝えいたします。


今回は、全羅北道6市8郡の中で唯一未踏の益山(イクサン)市に2泊、3日目には4回目の訪問となる群山(クンサン)市内を廻り、全州市で3泊するというスケジュールでした。


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1月10日(木)11:25 金浦空港到着。

ひとつだけグチらせてくださいっ!

ロッテモール内の銀行で換金したんですが、アベちゃんに代わってから急激な円安が進み、手数料3%優遇クーポンを持っていたのに、1万円=119,448ウォンという最悪なレートしょぼん


ソウル龍山(ヨンサン)駅13:20発のKTXで益山へ(28,500ウォン)。
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ANAの充実した機内食でお腹いっぱいだったので、美味しそうな駅弁を見つけたけど買えず(泣)
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15:08 益山駅に到着。全州にひとめぼれ!

今回益山市庁のご厚意により、2日間ともガイドしていただけることになりましたクラッカー

なんともありがたいお話です。


合格益山(イクサン)市観光スケジュール~初日(1月10日)
1
春浦(チュンポ)駅舎
2春浦里 旧日本人家屋(細川農場 管理人の家)
3万頃江(マンギョンガン)堤防
4精米所
5円仏教益山聖地
6王宮温泉 泊温泉
  夕食 王宮温泉会館



まずは、益山市文化観光ホームページで見つけて以来、絶対に行きたかった1春浦(チュンポ)駅舎へ。


既に廃駅となっておりまして、残念ながら、現在修繕工事中のため立ち入りできず。

木が生い茂り、写真撮影に不向きな駅舎正面(苦笑)。
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こちらは裏側。

微笑ましいくらい可愛い駅舎だと思いませんか?
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この日お世話になった益山市 文化観光課のチェさんから伺ったお話を。


春浦駅(춘포역)は、1914年に大場駅(대장역)として営業開始しました。
日本の統治時代であった当時、このあたりには移民してきた日本人たちが作った大場村(대장촌)という農村があり、この駅は日本人たちが頻繁に利用する駅の一つでした。

この近くに万頃江(マンギョンガン)という川が流れているのですが、堤防が作られるまでは、このあたりも川だったそうです。

1996年になり、当時の村の名前である春開(춘개。개=海水と川の水が出会う河口付近)から春浦駅(춘포역)と改称されました。


スレートを敷いた破風屋根の木造構造で、小規模鉄道駅舎の典型的な姿を見せる韓国に現存する最古の鉄道駅舎として、歴史的、建築的、鉄道史跡価値が高いと評価を受け、2005年11月11日に登録文化財 第210号に指定された近代文化遺産です。


※破風とは(wikipediaより)
日本の伝統的建築様式において、切妻や入母屋などにできる、妻側の三角形部分の造形。

※登録文化財 
1910年度~1940年度(日本統治時代)に建てられた建物のうち、保存価値が高いものを登録文化財として指定。



益山(イクサン)は、日本の統治時代から湖南線と全羅線の分岐点であり、物流の中心地でした。
全羅道の各地域で収穫された穀物を鉄道で群山へ運搬し、群山の港から日本へ輸送していたからです。


春浦駅は、全州と群山を結ぶ全羅線の普通駅として、最近まで利用されていました。

外観の色は塗り替えられはしましたが、オリジナルに近い色に塗られています。
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でも、やっぱりオリジナルにはかなわないような気が。


日本の統治時代の建築様式がそのまま残っている希少な建物であり、1915年以前の良質のセメントを使用した、当時の最新式の様式を採用しています。


特に日本式建築物として特徴的な点は、入口の上に突き出た雨よけと高窓

韓国の建物には、このような様式はありません。
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これを見た瞬間に、子供の頃に通った小児科の医院がこんな雰囲気だったなぁと、懐かしく思い出したのでした。
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内部を覗いてみると、駅務室の上には時刻表が。

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そして、こちらは待合室。
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駅舎の裏側には、新しいレールと交換するため、古いレールや枕木が積み上げられていました。
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これらは廃棄されるのでなく、体験試験館というところで体験観光をするために別の場所へ移される予定です。
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ドアの上に貼られている札も、韓国にはないもの。
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この塀も、なんだか懐かしい。
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併設されたこちらの建物はトイレで、こちらもKORAILの所有財産。
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春浦駅舎は本年3月に修復を終え、近隣にある理髪店などの日本式建物とともに、日本統治時代にこのような歴史があったのだということを後世に伝えるための体験空間としてオープンする予定です。


そう、春浦駅舎の傍には、なんとも言えない雰囲気の日本式建物が集中しているんです。
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こちらは、新しい郵便局の建物。
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統治時代に建てられた建物のレンガを、そのまま使用しています。
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しょっぱなから、感慨深いものがある益山でした。


合格益山春浦駅舎(익산춘포역사)

住所 益山市春浦面徳実里508(전북 익산시 춘포면 덕실리508)

右矢印地図
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長音記号2益山市文化観光ホームページ
(韓国語)
http://iksan.gojb.net/
(日本語)
http://www.iksan.go.kr/04jp/tourism/tourist/01/index.jsp



長音記号2全州から益山への行き方

バス全州市外バスターミナルからバスで(益山高速バスターミナル到着)
所要時間 約40分
料金 3,300ウォン(2013-1-31現在)
全州市外バスターミナル時刻表

http://jbexpress.co.kr/html/service/%C0%CD%BB%EA.htm

益山高速バスターミナル情報(約20分間隔)
http://www.iksan.go.kr/01kr/iksan/traffic/03/index.jsp


電車全州駅からKorailで
KTXで14分(8,400ウォン)
セマウル号で15分(4,800ウォン)
ムグンファ号で18分(2,600ウォン)
Korail Book Online 

http://www.korail.com/en/rv/pr21100/w_pr21110.jsp (英語。クレジット決済で予約可能)


益山高速バスターミナル・益山駅右矢印地図


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