こういった作品は

どちらかというと苦手なので

あまり観ないでこの歳まできましたが


5月は映画館に行ける時間が

とても限られていて


たまたま行かれる日に

行かないのが勿体ない気がして


チャレンジしてみました。


ミッシング


ある日我が子が行方不明になり

最後まで一緒だったのは母の実弟


実弟は世論的に犯人フラグを立てられる。

身内も疑いだす。


そもそも行方不明になった当日

母親は実弟に子どもを預けて

アイドルのライブへ行った。


そんな事も重なり

世の中は母親にさえ犯人フラグを

立て始める。


どんどん精神的に追い詰められる母親

なんとか平静を保ちながら出来る事を

淡々とこなす父親。


世論に壊されていく日常。


この作品は

どの人目線で観るかによって

かなり解釈や理解が別れていくと

思います。


私は

父親目線で観ていました。


どうして母親ではないのか。


実生活では母ですが

この母親役が

石原さとみさんで、

かなりエキセントリックな表現が多く

すごく上手なのですが


、、、うーん、、


なんか頑張りすぎ?


常にイライラ

常に人に突っかかる。

夫に、弟に、母親に、警察に、同僚に、、


どうしてもそこが不自然というか


我が子を心配する心労で

そんなに全てに攻撃する元気ある?


どうしても気になりました。


それに反して

父親役の青木崇高さんの

すごく淡々としつつも

やれる事には全て尽くしている

実は心の中では嵐が吹き荒れている。


そんなお父さんの姿には

泣かずにはいられませんでした。

ものすごく感情移入してしまいました。


青木宗高さんはもともと

好きな俳優さんでしたが


ますますファンになりました。


これからどんどん渋みと

独特のユーモラスをまとった、

素晴らしい個性を活かして

活躍してくれるといいなぁ、と

涙しながら思いました。


こういう

人それぞれの思いを反映しながら

話が進んでいく作品は


とどのつまり


自分がどんな人間か

自分は何が大切で何を捨てるのか


そんなことが

すごく浮き彫りになってしまい、


結構ズーンときます。



話も重いけど

自分の心と対峙してしまうので


かなり後々まで引きずります。



でも、

一番の感想は


こういう話は

本当に

映画の中だけでありますように、、


という事でした。