以前に

映画館に置いてあるフライヤーで

お、面白そうだな、と、

楽しみにしていた作品を

観てきました。


逆転のトライアングル


一応、主役は

男女のモデルさんカップルだと思います。


が、


何とも

ロシアの大富豪

豪華クルーズ船のスタッフさん

船のトイレ係の女性、、


一人ひとりが癖強すぎて

頭の中でぐるぐる回っています。


絶対に払拭される事のない差別。

差別を差別とも思わないアッパーな人の

「私皆んなにハッピーでいて欲しいの、

今よ!今!

え、何ですって?私の言うこと聞けないの?」

この言葉には笑ってしまいました。


何故あなたに自分のハッピー度合いを

決めつけられないといけないのか?

そしてあなたのタイミングで

今!ハッピーにならなきゃ!とは

どういうことか?


こんな強烈な人にはお会いした事ありませんが


幸せや価値観の押し付けを

「良かれと思って」全くの無意識で

けしかけてくる人は大勢います。


そんな価値観や立場、

資産のある無し、社会的地位、

ルッキズム、、、


人はありとあらゆるところで

誰かより優位に立ちたいと

思い、それを手に入れると今度は

そこにとことん固執する、、


そんな事をつらつらと

思いながら観ていました。


シチュエーションが変わる事で

今までヒエラルキーの最下層だった人が

最上位へ。

そうしてその変化したヒエラルキーが

あっという間に崩れ去る時

人はどうにかして守りたい、

上に立ち続けたいと思うのか、、


とにかく

2時間半という、少し長めな作品でしたが


社会問題てんこ盛り

人間というものは、、という

哲学的な要素もてんこ盛り


何だか

脳みそのあちこちを

フル稼働させられた気分です。


主役のチャールビ・ディーンさんは

この映画が遺作との事。

とてもワイルドでチャーミングな美しさの

ある方でした。


全編に渡り

表現がダーティーで

そこが私は合わなさすぎて

目を伏せるシーンも沢山ありました。