昔は

ちょっと変なおばさん女優という、

失礼な印象しかありませんでした。


樹木希林さん。


いつだったか、

ご自分の芸名を

オークションで競売にかけたとか、

夫と別居何十年とか、

そんな話しか聞かなかったから。


ところが、


この映画を観て、

なんて凄い演技をされる方なんだと、

本当に魂が震えるようでした。


あん


決して派手な映像でもなく、

おしゃれでピカピカでもない。


それでも、


びっくりするくらいの

日常生活感溢れる世界


なのに

全く私の知らなかった

ハンセン病患者さんへの

差別が厳然たる事実として

現代日本にあるという事。


これを

この映画を観て

心に突きつけられ、

バクバクして、

日本の春の美しさと

その差別の先にある哀しさが

あまりに対照的で


何度も観たいけれど


ものすごく泣いてしまうので


一度しか観られていません。



この映画以来、

彼女の作品を

立て続けに観てみました。


どれも凄い。


この歳で

こんなにも知らない事が

この狭い日本において

あるのだと、


自分の不勉強を恥じました。