確か、

自発的にお金を払って

映画館へ見に行った


最初の

ジブリ作品が


魔女の宅急便


だったと思います。


それまでは

テレビで


「カリオストロの城」や

「未来少年コナン」は

観ていましたが、


もちろん宮崎駿さんという名前も知らないし

ジブリという会社もあったのかな?

ないですよね。


キキの

一人前の魔女としての

旅立ちを

温かくも毅然と送り出す

そんなシーンを観て


私が人の親になったら

こんなお母さんになりたい、


強く思ったものでした。


実は

一人でこの映画を見るつもりが


何故か

母のお友達のお嬢さん(当時小学生)を

大学生の私が連れて行き、

ランチもして帰るという、

大仕事付きで行きました。


その頃私は

子どもというのが苦手で

うるさいし、汚いし、

すぐ泣くし、、めんどくさい生き物としか

思っていませんでした。


関係ないですが

結婚は割と早めにしたのに

子供を授かりたいと思わず

結局第一子を産むまでに3年かかりました。


そんな私が

子どもと映画、、、


もう本当に苦行だと、

げんなりしていましたが


その子が

どこか私の小さな頃と似ていて

全く騒がず、ジーッとしている子でした。


おかげで

映画自体は

とても集中して観られたのですが


その子の事が少し気がかりになりました。


その子とは名前も一緒で

ハンバーガーを食べながら

色々話しました。


その子のお母さんと私の母は

良く似ていました。

類は友を呼ぶなんですね。


その子の話を聞きながら


ついその子に向かって

「私たち、早くキキみたいに

自由に飛び立ちたいね。」

と、言ってしまいました。


その子は少し驚きながらも

「うん!


そうだねー^_^」と、


その日一番の笑顔でした。



その後しばらくは

文通をしていましたが、

今ではどうしているか、分かりません。


というのも


彼女は海外へ留学し、

そのままその国で暮らしているらしいのです。


本当に旅立ったのだなぁ、、と、



この映画を

金曜ロードショーで見かける度


感慨深くなるのです。