なんとなく

ああ、大人のオシャレ映画かな

と思って観たのが


「パリ、嘘つきな恋」

つい、一目惚れの女性と

状況を共有したくて

とっさに車椅子生活を偽り、、


あり得ないシチュエーションが

前提でしたが


そこは

フランス映画の

とびきりなオシャレとウィットと

俳優さんの素晴らしい表情で


すぅっと引き込まれていきました。


パリ、嘘つきな恋


主演の男性は
コメディアンで監督もされたそうで。

このお話で
女性が車椅子生活者であるという事は
日本でいうと障がい者という事になります。

日本でこういう話題を取り上げると
どうしてもジメっとした内容が
濃くなってしまうことが多い気がします。

時として

日本人の繊細で
気候にも比例したしっとりした表現が
静かに心に響く事もありますが

私は
どちらかと言うと

割とサラッとした
明るくてポジティブ思考回路なので

この映画の表現が
とても楽しくて
それでいて
障がいを持つ人に対しての
健常者が無意識に持ってしまう感覚を
ぐさっと指摘するところなど
シビアな視点もあり、


大人としてのあり方を
思いのほか学んだ気がしました。

これを書いていて思い出したのが
邦画で、
障がいの事を取り上げた映画で
嘘みたいに面白い映画を思い出しました。

こんな夜更けにバナナかよ


そうだ、日本にも

こんな面白い映画あった。


これはほぼ実話なので

このご本人が

めちゃめちゃ面白い方だったのでしょう。


大人になると

周りの事を考えて

遠慮とか忖度とかしがらみとか

がんじがらめになりがちですが


そんなのどうでもいい


自分の人生は

自分のもの。


そう振り切れてしまうこと

これもまた大人として強くある事の

一つかなとも思わされた作品でした。


思えば半世紀生きてきて


大人と言われる歳になり

だいぶ経つけれど


本当の大人になれたかなぁ、、