2017年7月末。
開業医さんに飛び込みでMRIを採って頂いた結果は、想像をはるかに超えていました。
横から撮って頂いた頭の写真。
首の五番目の骨が黒く色抜けしている。
なんで?
先生は、結果の説明もなく、ただ、
「明日にでも総合病院に行ってください」
一体母の体に何が起きているのか、はっきりとおっしゃらない開業医の先生。しかし、その目から、急を要する自体だということは一瞬で感じました。
次の日、MRI画像を持参し、予約無しで朝一番に県立病院へ。
また午後まで待たされるだろう。
それでも、今日、診てもらいたい。
いや、診てもらわねば!!
MRI画像を受付の女性に渡し、待ち合いのベンチに腰をかけた姉と私。母は、車椅子にすっぽり納まり、目を閉じ、痛みと寒気にじっと動かず、というより動けず。
この状態で何時間も待たせるのが、辛い。
と、診察開始からわずか数分で、母の名前が呼ばれ、診察室へ通されました。嘘みたい!
診察室の先生は、慌てまくり。
前回の横柄な態度は微塵もなく、
「写真は今、画像診断の先生が見ています、で、今から血液検査とCTを受けてください。それから、明日PET、週明けの月曜日に骨シンチグラフィをやりましょう💦」
その日は木曜日。金曜日、月曜日と、あっという間に検査の予約が取れた?!
この前は、1ヶ月は予約が取れないと言ってたのに?!どういうことだ??
まあ、そんなことはどうでもよい、今、母にとって最大限のことをしていただけるのなら。
車椅子の母は、検査のために看護婦さんに連れて行かれました。
母が退室すると、先生は姉と私に向かって口を開きました。
「首の骨ですが、ガンが浸潤したため溶けてしまっている可能性が高いです。右手があがらなくなったのも、恐らくガンの転移のせいかと思われます。画像診断の先生から結果が届きましたら、またお呼びします」
なぜ?
ガンじゃないと、主治医の先生はハッキリとおっしゃったじゃない!!
何軒もお医者さんに行ったのに、
「ガンかもしれないから検査しましょう」
と誰も言ってくれなかったの?!!
こみ上げる悔しさと絶望感は、私の目から大粒の涙になってボタボタと膝の上に落ちました。
医療は、待ちの体制でいては絶対にダメです!おかしいな、と思ったら、検査の必要を医師から言われなくても、とにかく徹底的に調べてもらうこと。自分から調べてくれる施設を探して、納得がいくまで検査をしてもらうことが、大切だと身にしみました。
10分くらいで、再び診察室に通され、やはりガンの転移だったとの話を聞かされました。
黒抜けした首の骨と、右肩の動脈と神経に5個くらいのガンがへばりついた写真を前に、何も考えられない私。
そして、次の週、すべての検査が終った結果、悪性リンパ腫は、首と肩だけでなく、骨盤と肋骨にも転移していることがわかりました。
一刻も早く治療を施してもらいたい!
結果の報告が終った先生に、県立ガンセンターへ、直ちに紹介していただきたいとお願いしたのでした。