東京事変 ~丸の内サディスティック
昨日まで ちょっと 離れた 向かいのディスクで
カタカタ パソと 図面と 睨めっこしていたのにね
昨日まで 礼儀正しく おはようございますって
言っていたのにね
いきなり 辞めちゃうんだ
上司の 感情的雷や 理不尽な どよめく 甲高い笑い声に
耳を ふさげないから ココロを ふさいで
無言の暗黙の了解ってやつで
やってきてたのに
むかえの 席の 君が いないから
見晴らしが 良くなったよ
仕事以外の 話は したことが なかったけど
同じ時期に入社した 君は なんとなく
この 最悪な 社会の中の仲間だって
想っていたんだけどな
まさか 君の辞表を 手にして 私が 手続きに いくなんてね
想ってもいなかったよ
総務経理の 私は また 今日も無表情で
君の辞表が 私の 仕事となって
なんだか なんとも 言えない 気持ちに なってしまうよ
今度は 良い 職場で 働けると いいね
君は 笑うと ホントに 楽しそうな 顔するから
息苦しい 時間の 中でも
勝手に ホッと 一息を もらっていたんだ
ばいばい
そして
お疲れ様
ホントに 疲れたと 想うよ
わたしは もうちょっと この 会社で いつものように
働くさ
君が 逃げちゃいたくなった 分も
私は 絶対に 逃げない
やるべき 業務を 日々 淡々と こなしてゆくだけ
きっと 自分の 身のためにも なるさ
きっとね
明日も 私の 前の席は 見通しが よいんだろうね
お疲れ様
そして
ありがとう