ICJ(国際司法裁判所/ハーグ)は、ある国が、数ある条約の中で、もっとも尊いと位置付けられている条約に違反した可能性があるとして、裁判を開始いたしました。


判決が下されるまで数年かかると思いますが、この特殊な条約を基準に被告国を裁くことにこぎ着けた、原告国の駒の進め方は、抜け目がないというか、お見事です。


この条約を基準に、法廷で裁かれることを何があっても避けたい理由は、言い訳ができないからです。


戦争中、敵国が、ヒットラー、スターリン、毛沢東のお三方でさえ「まだ、その手があったか」っと、赤面するような卑劣な手段を使って攻撃してきたとしても、報復措置としてこの条約が禁止している行為をしてはいけません。問答無用で、人として絶対にやってはいけない行為なのです。


自己防衛のため、この行為にいたったも言い訳になりません。


条約の加盟国であるなら、尚更です。


仮に、この条約違反で有罪判決を受ければ、国が滅びかねません。どの国からも、お付き合いを断られ、相手にされなくなるからです。今回の件については、そうならないことを願いますが、残念ながら有罪判決の可能性は、まったくゼロではありません。


愛国心のアクセルを踏めば踏むほど、存亡の危機へと進路の微調整を繰り返す悪循環の状況(日本も先の大戦で同じ経験をしました)に置かれた国は、地域では唯一の核兵器保有国でもあります。


「私のものでなくなるなら、もう、誰のものでもなくなる。誰にも渡さない。絶対に。」


私は、いらない心配をしているだけでしょうか。


日本国以外で、初めての核兵器による被爆者が出ないことを心の底から祈ります。