2024年1月26日(金)、日本時間21:00に、歴史的な判断が、オランダ・ハーグにある国際司法裁判所(ICJ)で、議長をつとめる米国人裁判官によりくだされました。


争いに対しての最終判断ではなく、「停止通告書」的な内容の緊急措置の判断ではありましたが、争いに直接関係ない第三者が、弱者のために立ち上がり、その訴えが正式に「世界の最高裁」により認められました。


「確かに、訴えの内容どおり、条約に違反する事実が行われてい可能性があり、更に、調査する必要があることを認める」っと、ICJが判断を下しました。


これこそ、国際社会という秩序の中で、身分をわきまえた盲目的な「同調」ではなく、皆、平等である人間として、「情け」を最優先項目とし、しかも、それを行動で表した勇気ある行為になります。


よく考えてみてください。この第三者が、自分で取った行動により、国際社会でのランクが下がることを受け入れ、尚且つ、経済的報復措置のリスクを背負ってでも、お金と時間を惜しまなく使い、国連の最上級の裁判所で訴えた理由は、政治的兼経済的名声のためだと思いますか。


この裁判所の15名の裁判官のうち、1名は日本人であり、また、多数が賛成する意見側の立場を取ったのにも関わらず、日本では、悲しみに浸るくらい、ほとんどニュースになりませんでした。


芸人の女性問題がそんなに大事なことなのでしょうか。被害を受けた女性には心を痛めますが、この問題に対する大御所の意見など、私は、聞きたくもないです。


自民党内の派閥の継続について・・・そもそもニュースに値する出来事なのでしょうか。


知らないことは、幸せなのでしょうか。


ICJの日本人裁判官へ一番乗りでインタビューに行き、国民に対し、内容を事細やかに、また、わかりやすく説明する、うっすらとはいえジャーナリズムの意味を覚えている、やる気のある新聞社はでてくるのでしょうか。


いつのまにか、どこかで情けを置き去りにした私たち(日本政府、日本企業、政治家、事務次官/公務員、経営者、私を含む一般国民)に対し、警告の警笛が鳴り響いたことを知らせるICJの判断でした。


昔からのことわざ


「情けは人の為ならず」


※ 人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる、ということ。誤って、親切にするのはその人のためにならないの意に用いることがある。 goo辞書


貴方、または、貴方のブラック上司は、もしかして、このことわざの意味を誤認していませんか。