見てるものは
そんな所じゃない

見えているものなんてしょせん
光があってこそのこと

光がなくなれば
たちどころに見えなくなってしまう

そんな形には
なんの意味もないのではないだろうか

求めているのは
その中に

確かに息づいている







たとえ暗闇の中でも
光に満ち溢れていても

なにものにも動かされず変化しない

その、確かな形



アメーバのように

近くのものや圧力で
形を変えてしまうのなら

その本当の形は
そのものの、正しい形で居続けられるのだろうか

言葉や見た目、味

それぞれに形があるけれど

それ以外に

もっとたいせつな形が
あるように思います


たしかに息づいていれば
たとえ光がなくとも

灯火のように自らの力で
その存在を表すことができる

灯りがあればそこに
それを必要とする何かも
生まれてくるのではないでしょうか

そんな形を
大切に

していきたいと思うのです。