こんにちは。ババールです。
2021年5月17日、AT&T(NYSE:T)は、メディア事業を分離し、メディア運営会社ディスカバリーと統合して新会社を設立するとの報道がありました。
AT&T自体は携帯電話事業会社であり、米国大手携帯電話事業者の1つ。
最大手はベライゾン・コミュニケーションズ(NYSE:VZ)。
それに、T-Mobile・US(NASDAQ:TMUS)、AT&Tが続きます。
シェアは、ベライゾン-42%、T-Mobile・US-29%、AT%T-27%
TA&Tは3年前にメディア事業を買収し力を入れてきたものの、
この分野の双璧であるネットフリックス(NASDAQ:NTFX)やアマゾンprime(NASDAQ:AMZN)の存在や、最近ではディズニー(NYSE:DIS)も参戦・急成長をみせており、苦しい戦いを強いられています。
そこで、今回のメディア事業分離して、AT&T本来の事業である「通信事業」を集中して進めていく方針に舵を切ったのだと思います。
近くは5G回線の整備や、設備の強化を行っていくでしょう。
ここ数年で、さらに携帯電話事業シェアを落としていく公算が大きいTA&Tにとって今回の舵取りは好印象に思われます。
今回の事業の切り離しで、AT&Tは新会社の71%の株式を取得することになります。
新会社の事業の行方がAT&Tの株価を大きく上昇させる可能性を秘めているのは間違いありません。
では、その新会社はどこまで業績を上げられるのか。
そこについては、正直、あまり期待しておりません(笑)
現時点での、両者(ワーナー、ディスカバリー)の動画サービスの会員数を他社と比較しても厳しい状況ですし、
オリジナルコンテンツに特化したネットフリックス、ミッキーマウスやMARVEL、STARWARSを傘下に持つディズニーに対抗するには、
それだけ人気になるコンテンツを生み出さなくてはなりません。
ハリーポッターシリーズのような超人気作を次々にリリースすることが生き残るうえで必須となってくるでしょう。
だったら今のうちにAT&Tの株を売却してしまったほうがいいのか!?
これはそういうわけでもないと思います。
もちろん、新会社は苦戦を強いられまると思いますが、それはあくまで新会社の事情であって、
AT&Tは自社の事業に集中すればいいだけの話です。
そして、携帯電話事業のシェアは30%弱残っているので、そこに注力して、シェアを伸ばし、業績を上げていってくればいいのです。
【結論】
今持っている株は売却せず、当面の間はホールドでしようと思います。
少額であれば、買い増すのもありかもしれません。
もともと高配当銘柄で知られるAT&T。今後に期待です。