鹿児島の英雄、西郷さんについて心に残っているエピソードがありますので、ちょっとご紹介しますね。
あるとき、当時陸軍大将だった西郷さん。
若い士官を従えて坂道を登っていました。一行は汗水たらしながら荷車をひいている車夫と出会いました。
「よし!俺が押してやろう!」と言うなり荷車を後ろから押しました。
坂を超えると車夫は何度も頭を下げてお礼を言いました。
西郷さんが隊列に戻ると若い士官がいいました。
「陸軍大将ともあろう方が、車の後押しなどなさるものではありません。人に見られたらどうされますか!」
すると西郷さんは、「馬鹿者!何を言うか。俺はいつも人を相手に仕事をしているわけではない。天を相手に仕事をしているのだ。人が見ていようが、笑おうが、俺の知ったことではない。天に対して恥じることがなければ、それでよいのだ!」
若い士官は大変恐れ入ったということです…
天に恥じない生き方…それは自分に恥じない生きかたでもあると思います。そしてそれは自分の心の中神仏に恥じない生き方であるともいえます。
いいことをやろうとしているのに、周りの視線が気になったりすることってありますよね。
身分の上下に関わらず、誰にでも変わらず接することができる…
困った人を助けずにはいられない西郷さんは仏様の心をもった方だったに違いないと、私は勝手に思っています(*^_^*)