読むとためになる猫屋敷のトリビアBLOG☆

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 今から100年前。世界はイギリス・フランスを中心とする『連合国』と、ドイツ帝国・オーストラリア(ハンガリー帝国)を中心とする『同盟国』で対立し、世界各地で激しい紛争が起こった。世に言う【第一次世界大戦】(1914~1918年)である。


※この戦争では、日本も連合国側として参戦し、主にアジアで戦っていた。

 イギリス軍とドイツ軍はベルギーからフランス北部までの『西部戦線』で激しくぶつかり、まさに血で血を洗う悲劇の歴史として残された。最大の激戦地である西部戦線では両軍の被害は拡大の一途を辿り、戦場は死体で埋め尽くされていった。

=あたりから死にかけたイギリス兵の悲鳴が響いていた。
 悲鳴は一晩中続き、僕は気が狂いそうになった。
 僕らは、彼の一刻も早い死を願っていた…=
(あるドイツ兵の日記より)

 だが、この戦場の真っただ中で、ある『奇跡』が起こった事実を知っているだろうか?
 当時の陸上戦闘では、大砲からの砲撃から身を隠すため地面に穴を掘った『塹壕(ざんごう)』を作って戦うのが一般的であった。イギリス軍側とドイツ軍側双方は幅がたった18m程度の『中間地帯』という土地を挟んでにらみ合い、日々激しい戦闘を続けていた。
 戦死者は増加し続けるも遺体の回収はままならず、戦場は死体に囲まれて過ごすという地獄のような光景が広がっていた。

※第一次大戦時における塹壕戦。敵の砲弾が奥の兵士のすぐ上で着弾している。

 しかし、1914年12月25日の午前のことである。そこはフランス・ウブリーヌの前線。この日の戦闘はまだ開始されておらず、戦場は静けさに包まれていた。凍えるような寒さの中、塹壕に身を潜めているあるイギリス兵が、ドイツ軍の塹壕に向けて板を掲げた。今日は12月25日。そこには『Merry Chrismas』という文字が書かれていた。この兵士はクリスマスをドイツ兵にも祝ってもらいたいという思いから、冷たい泥をすくって板に書き、これをドイツ兵の塹壕に向けたのだ。彼はこのあとにクリスマスプレゼントも投げ贈った。(このイギリス兵が投げ贈ったのはプリンだったといわれている。当時としてはかなりの贅沢品である。) しばらく時間が経ったとき、一人のドイツ兵がイギリス軍側の塹壕に向かって歩いてきた。イギリス兵達に緊張が走り、すぐさま銃を構えた。だがそのドイツ兵は両腕を広げており、見たところ武器らしきものを持っている様子はない。彼は何と丸腰で一斉に銃を構えるイギリス兵に歩み寄っているのである。
 これを見た一人のイギリス兵が自らも塹壕から出て、ドイツ兵に向かっていった。むろん彼も丸腰である。互いの兵士達が見守る中、この二人は最前線の真っ只中で握手を交わしたのである。
 実は、このドイツ兵は先ほどの『Merry Chrismas』と投げ贈られたプレゼントに、お礼を言いにきたドイツ兵の使者だったのだ。この握手を合図に、イギリス軍、ドイツ軍双方の兵士達は塹壕から出てきた。そこに、4ケ月間もの間殺し合ってきた敵同士という関係を超えた奇跡の交流が始まったのだ。

※単身、銃を構えるイギリス兵に歩み寄ってくるドイツ兵。(仮人)


※紳士的に握手を交わすイギリス兵とドイツ兵の使者。


※クリスマスのこの日、イギリス兵とドイツ兵は戦いをやめ、戦場で交流し祝杯を挙げた。

 同日、8kmほど南にある塹壕において緊張が走っていた。一人のドイツ兵が警告を無視してイギリス兵の塹壕に接近してきていたのだ。
「止まれ!止まらんと撃つぞ!!」
 イギリス軍のエドモンド・ハルス中尉は必死に叫ぶも、このドイツ兵は足を止めようとしない。だが、よく見ればこの若いドイツ兵は両腕を広げ、丸腰である。たまらず、ハルス中尉は塹壕から飛び出して若いドイツ兵に駆け寄った。当然、中尉も武器を持たずにである。
「貴様!何のつもりだ!目的を言え!!」
 若いドイツ兵はハルス中尉の恫喝に少したじろいたものの、すぐに笑顔を浮かべ、
「おはようございます。ひとこと、クリスマスのお祝いをお伝えしたかったのです。」
 と言ってきた。ハルス中尉はしばらく事態が飲み込めなかったが、
「あぁ… そ、それはご丁寧に、どうも…」
 自分よりずっと若いドイツ兵に敬礼し、軽く頭を下げた。
「あの、戦死した仲間達がそのままになっています。埋葬してあげたいのですが、お時間を頂けますでしょうか? …あちらにも、イギリス兵のご遺体がたくさんあります。」
 ハルス中尉は快諾した。確かに、戦死した同胞を放置しておくのは忍びない。この気持ちはどちらも同じだろう。それにハルス中尉は、この若いドイツ兵になんとなく好感を持ったのだ。
 軽く礼を言って立ち去っていく若いドイツ兵の後ろから、ハルス中尉は声をかけた。
「おい、貴様。」
「はい?」
「…、英語が上手いな。」
 若いドイツ兵はハルス中尉に向き返すと、また笑顔を浮かべた。
「僕は戦争前、イギリスに住んでいたんです。」
「ほぅ?」
「実は恋人も、イギリスで帰りを待ってます。」
「そうなのか…」
「あの、もし差し支えなければ、恋人に手紙を届けていただけますでしょうか? 手紙を出してもいつも届かず、戻ってくるのです。」
「よろしい。努力してみよう。」
「ありがとうございます!」
 ハルス中尉は歓喜する若いドイツ兵の恋人に当てた大切な手紙を丁寧に受け取った。

※単身、丸腰で歩み寄ってくる若いドイツ兵。(仮人)


※この時の若いドイツ兵について、エドモンド・ハルス中尉は後に家族に宛てた手紙にこう綴っている。
=小柄で学生のようなドイツ兵と話した。4カ国をしゃべり、イギリスで働いていた男だった。=


※若いドイツ兵の依頼を快く引き受けるハルス中尉。(仮人)

 この日の正午、イギリス軍とドイツ軍の戦う多くの戦場で、イギリス兵とドイツ兵との交流の輪が広がった。クリスマスという聖なる日を共に祝い合ったのだ。
 イギリス軍では、前線に配置された兵士の実に半数以上がこの交流の場に参加したという。そこでは得意の芸を披露する者、持ち込んだ楽器で音楽を奏でる者、祖国に残してきた家族の写真を見せ合う者、戦闘で伸びきった髭を互いに剃り合う者、和やかに酒で乾杯し、記念撮影をする者もいた。イギリス兵とドイツ兵の交流の場には、4カ月ものあいだ憎み合い殺し合ってきた姿も、戦場の面影すらもなかった。
 更に、他の戦場ではどこからか見付けてきたボールで、イギリス対ドイツのサッカー交流試合が行われた。それはなんと60人対60人!この大人数で兵士達はまるで子供のようにはしゃぎ、楽しくボールを蹴り合った。

※交流会で撮影された実際の写真。


※童心に返ってボールを蹴り合うイギリス兵とドイツ兵。試合は3-2でドイツ兵の勝利だったといわれている。

 そして、全ての戦場でイギリス兵とドイツ兵が協力し合い、それぞれの戦死者を埋葬し、弔った。(1914年12月の戦死者数は、ドイツ軍で6千人、イギリス軍では9千人にも上った。) 銃弾が飛び交っているときには手を出せなかった戦友達を、このクリスマスの休戦でようやく供養してあげることが出来たのだ。

※イギリス兵とドイツ兵は協力し合って双方の戦死者を運んだ。


※戦死者に黙祷する両軍の指揮官。(仮人)


※兵士達は敵味方の別なく戦死者を弔い、供養した。

 だが、この休戦は軍部が許可したものではない。このクリスマスでのイギリス兵とドイツ兵の交流の写真がイギリスの新聞の一面を飾ったことにより、クリスマスの休戦を双方の軍上層部が知ることとなった。
 イギリスとドイツ、双方の軍部は直ちに軍法会議を行い、前線の兵士達に厳しい締め付けを徹底し、攻撃命令を下した。だが、クリスマスの休戦によってイギリス兵もドイツ兵も互いを友人と思うようになっており、戦うことなど出来なかった。イギリス側の兵士は敵を銃撃するふりをしてわざと狙いを外していたり、ドイツ側では上官の前で銃を捨て、戦闘を拒否する兵士が後を絶たなかった。
「おい貴様!なぜ敵を撃たない!」
「私はもう戦いません。」
「これは命令だ!敵を攻撃しろ!戦争なんだぞ!!」
 ドイツ兵は誰も立ち上がろうとしなかった。だが国同士の戦いにおいて、彼等の友情はあまりにも無力だった。ドイツ軍上層部の怒りは頂点に達し、指揮官らに命令に従わない兵士をその場で処刑するよう命じたのだ。指揮官らは兵士達に銃を向け、イギリス兵を攻撃するよう厳しく命令した。
 彼等にも家族があった。そしてドイツ兵側の銃撃を皮切りに、全ての戦場で再び戦闘は始められたのだった…

※イギリスの新聞に載せられたイギリス兵とドイツ兵の実際の写真。


※両軍の上層部は戦闘を再開させるため情け容赦ない締め付けを行い、ドイツ兵の指揮官は部下に銃を向ける手段をも行使した。


※イギリス兵とドイツ兵は、互いに悲しみを振り切って再び銃を取った。

 戦争は激しさを増し、泥沼状態へと発展した。彼等には終戦までに3度のクリスマスが訪れたが、二度とこのような休戦がされることはなかった。
 第一次世界大戦における戦死者は1000万人にも上ったとされる。この戦争で、イギリス兵とドイツ兵は友人同士で殺し合っていたのだ。

 1914年に起こったクリスマス休戦。これは後に『クリスマスの奇跡』と呼ばれるようになる。同じ人間同士、地獄のような戦場で敵味方を越えて芽生えた奇跡の友情は、今なお語り継がれている。
(TωT)

【本日のトリビア☆】
 今や陸上兵器の花形である戦車。初の実線投入は第一次世界大戦である。

※ドイツ軍の"マークⅠ"雄型。初の戦車として戦車好きでは最も有名な機体といえよう。

 イギリス軍に素早い装填が可能となった新型ライフルはもとより機関銃までが配備され、生身の兵士では到底太刀打ち出来なくなったドイツ軍は、この現状を打開するための新兵器を開発した。それは大砲を装備し、厚い装甲に覆われた巨大な車。そう、世界初の『戦車』である。銃弾など難なく跳ね返して敵陣に進撃する戦車は、まさに戦場のスーパーマシンであった。
 だが、この当時の戦車は砲身の稼動部やのぞき窓など各所にスキ間があり、非常に危険な一面を持っていた。つまり、スキ間から侵入した銃弾が硬い車内で跳弾を繰り返し、ついには兵士に命中してしまう事故が発生したのだ。
 戦車といえど決して無敵ではなく、強力な地雷でキャタピラを損傷させられることもあり、身動きが取れなくなった戦車に銃撃を浴びせれば、戦車そのものを破壊できなくとも中の敵兵は殺せるのだ。
 硬い装甲が時として兵士の命を危険にさらすとは、何とも皮肉である。

☆クリスマスに観るなら、やはりこれっしょ!( ̄ω ̄)/☆




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