人生を変えてくれた湯田先生② 〜ヤクルトの瓶から生まれた自信〜 | かいほう塾ブログ 〜世界に一つの自分らしい生き方を選択する〜

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『人生の目覚まし時計』が鳴った五十路男子がチャレンジする〝気が楽になる〟という自分の羅針盤(直観)に従って、身体・心・ライフスタイルを整え、自分が望む現実を創造する生き方の実践記

僕は、小児ぜんそくだったこともあって、体力に乏しく、運動も苦手だったのは、今まで書いてきたとおり。


中でも特に水泳は大の苦手だったから、シーズン中の体育の授業がある日の朝、どれだけ憂鬱だったことか。



熱がでないかなぁ



ぜんそくの発作が出ないかなぁ



と、お願いしてみても、そんな時に限ってピンピンしてて、重い足取りで渋々登校していた。



そんな憂鬱極まりない水泳の授業。



泳げる人チームと泳げない人チーム、さらに水が怖い人チームに分かれて、別メニューが用意されてた。



僕は、もちろん『水が怖い人チーム』所属。



湯田先生は、数日前にクラス全員に持ってくるように指示していた〝ヤクルトの空き瓶〟に、ビー玉を入れたお手製の『特訓器』を用意していた。




プールに投げ入れられた『ヤクルト特訓器』は、底へと沈む。


それを、「息を止めて潜り、拾ってくる」という課題が与えられた。



泳ぐんじゃないし単純だから、ゲーム感覚で楽しめたのが良かった。



ヘタレだった僕は、結局一学期中にはクリア出来ずに、夏休みに入った。




当時、住んでいた家は借家で、一つの区画に同じ家が四軒、建っていた。


そのうちの一軒のおじさんが、地元の酒造メーカーに勤めていて、その会社は厚生福利施設として社員専用プールを保有してて、どういう訳かそのプールのパスを僕に貸してくれた。



『水が怖い人チーム』のチームメイトだったS君を「一緒に行って練習せん?」って誘ったら、「行きたい!」というので、ほぼ毎日のように、二人でチャリンコ飛ばして、隣の学校区内にあったプールに通った。




何回も何回も、朝から夕方まで練習した。




飽き性の僕がよく飽きなかったなぁ、と我ながら感心する。




続けられたの、S君のお陰だな



どうしてるかな、S




ひと夏の〝自主練〟の甲斐あって、二人揃ってプールの底に沈んだヤクルト特訓器を拾うことができるようになって、二学期を迎えた。



S君と二人で湯田先生に報告しに行くと、「よーがんばったのぉ」と、いつもは苦虫を潰したような、おっかない顔をした先生が、満面の笑みを浮かべて頭を撫でてくれた。


それまでにも、出来なかったことができるようになる経験はあったはずだけど、僕の中ではこのことが初めての『自信を得る』出来事だった。



なかなかのアイデアマンだったなぁ、湯田先生

 

 
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