KIN114 | かいほう塾ブログ 〜世界に一つの自分らしい生き方を選択する〜

かいほう塾ブログ 〜世界に一つの自分らしい生き方を選択する〜

『人生の目覚まし時計』が鳴った五十路男子がチャレンジする〝気が楽になる〟という自分の羅針盤(直観)に従って、身体・心・ライフスタイルを整え、自分が望む現実を創造する生き方の実践記

尾崎豊さんが、自身の楽曲『卒業』で描いた少年。


僕はその正反対を生きてきた。



〝行儀よくまじめ〟で通してきた。


〝やんちゃ〟なんて、ただの一度もしたことがなかった。



学校の先生が褒めてくれることが、学期末に母親が担任の先生から受け取る通知簿に〝よくがんばった〟が一つでも多く並んでいることが、病弱で覇気がなく、心配をかけ通しの僕が、唯一できる親孝行だと思っていた。




それでも、僕の中にも


〝支配〟があった


〝争い〟があった


〝闘い〟があった



支配されるのを嫌っているのに、

誰かを支配しようとする



争うことを嫌っているのに、

誰かと争うことをやめられない



闘うことを嫌っているのに、

好戦的な自分がいたりする



すべては、自ら封印してきた「許容し、可能にする、そのパワーを自分が持っている」ということを思い出し、そのパワーを解き放つことへの恐れだった。



何かを固く握り締めていた腕の力が抜けていくのが分かった



このパラドックスからの『卒業』。


意味のない自分との闘いからの『卒業』。



卒業しても、



行儀よくまじめに生きてきた自分が



僕は「大好きだ!」





『卒業』作詞・作曲 尾崎豊(リリース:1985121日)


校舎の影 芝生の上 すいこまれる空

幻とリアルな気持ち 感じていた

チャイムが鳴り 教室のいつもの席に座り

何に従い 従うべきか考えていた

ざわめく心 俺にあるもの

意味なく思えて とまどっていた


放課後 街ふらつき 俺達は風の中

孤独 瞳にうかべ 寂しく歩いた

笑い声とため息の飽和した店で

ピンボールのハイスコアー 競いあった

退屈な心 刺激さえあれば

何でも大げさにしゃべり続けた


行儀よくまじめなんて 出来やしなかった

夜の校舎 窓ガラス壊してまわった

逆らい続け あがき続けた 早く自由になりたかった


信じられぬ大人との争いの中で

許しあい いったい何 解りあえただろう

うんざりしながら それでも過ごした

ひとつだけ 解っていたこと

この支配からの 卒業


誰かの喧嘩の話に みんな熱くなり

自分がどれだけ強いか 知りたかった

力だけが必要だと 頑なに信じて

従うとは負けることと言いきかした

友だちにさえ 強がって見せた

時には誰かを傷つけても


やがて誰も恋に落ちて 愛の言葉と

理想の愛 それだけに心奪われた

生きる為に 計算高くなれと言うが

人を愛すまっすぐさを強く信じた

大切なのは何 愛することと

生きる為にすることの区別迷った


行儀よくまじめなんて クソくらえと思った

夜の校舎 窓ガラス壊してまわった

逆らい続け あがき続けた 早く自由になりたかった


信じられぬ大人との争いの中で

許しあい いったい何 解りあえただろう

うんざりしながら それでも過ごした

ひとつだけ 解ってたこと

この支配からの 卒業


卒業して いったい何解ると言うのか

想い出のほかに 何が残るというのか

人は誰も縛られた かよわき子羊ならば

先生あなたは かよわき大人の代弁者なのか

俺達の怒り どこへ向うべきなのか

これからは 何が俺を縛りつけるだろう

あと何度自分自身 卒業すれば

本当の自分に たどりつけるだろう


仕組まれた自由に 誰も気づかずに

あがいた日々も 終る

この支配からの 卒業

闘いからの 卒業