仕事に向かって歩いている時
もう少しでお店に着くって時
向こうから20代後半~30代前半の女性が歩いて来た。
そして「すいません…あの~」って…
「はい」って話を聞く態勢になった私に彼女が話してきた。
何だか凄くオドオドしてる感じ
。 あんまり見た事の無い表情っていうか…
怯える目っていうか…
「あの~。お聞きしたいんですけど…私ここら辺来た事なくて…信号のあるトコに来いって言われて…で、新百合(地名)歩いてるんですけど…はい…」ってここまで言って私の顔をじっと見たままで…
『ん
』って一瞬訳が解らなくて戸惑ったんだけど 「誰かと待ち合わせ?」とか
「場所を探してるのね?」とか
「信号っていくつも有るけど新百合の駅の信号なら向こうだけど…」なんて彼女の言葉を自分成りに理解する為に色々と聞いてみた。
ずっと、ただ「はい」としか答えなかった彼女がやっと口を開いた。
「信号の所でマックがあって、前に銀行があるトコなんです」って。
「あぁそれなら新百合の駅の所だね。こっちだよ」
…って丁度店の方向と同じだったので一緒に歩いた。
店の前まで来て、すぐそこにある交差点を指差し
右に真っ直ぐ行くとマックだと説明はしたんだけど
彼女…頷くだけで又不安げな目で私を見るから
店を通り過ぎて交差点まで行った。
「ほら、ここ信号渡っちゃってずっとまっすぐ行けば、正面にあるのが駅なんだけど、もうあそこにマックあるから…すぐ解るから」って言うと
「あの…でも怖くて…ここら辺殆ど来た事ないし…不安で…」って又あの目をされて
しかもちょっと早口になってた。
必死さが見えた。
「う~ん・・・解ったちょっと待ってて私も行かなきゃいけないトコあるから、ちょっと事情話してくるから…すぐ来るからここで待ってて」ってお店に走って行きママに事情を話して、即行彼女の所に戻った。
そして「大丈夫。行こ。」って結局目的地まで一緒に歩いた。
方向音痴に関しては半端無く上級者の私
彼女の不安な気持ちがよ~~~く解っちゃってねぇ
「電車とかで知らないトコ行くのって、ちゃんと教えられた電車に乗ってても着くまで不安じゃない?」
「はい」
「解る~~~
」 …なんて話しながら、他の話も色々としながら歩いた。
お父さんと待ち合わせしてたみたい。
1度来た事もあったみたい。
マックのすぐ傍まで来たら
「あぁここら辺です
こんな風景でした」 …って凄く表情が変わった
「そう?じゃあ、間違いないね。」なんて言いつつ…
それでも「もう大丈夫です」とも言ってもらえなかったので
結局マックまで行った。
「もう大丈夫?平気?」って聞いたら
「はいありがとうございました」って…。
やっと私の仕事が終わった感じ。
「まだお父さん来るまで15分もあるけど、1人で大丈夫ね?」
…なんて…
つい言っちゃいました。
初めて会ったのに何だかとっても情が沸いちゃったというか…
たった1度会った人でも、こんな感情が沸くって事もあるんだと 新たな発見。
お店への帰り道
何だか気持ちがホワ~ンとしちゃった。
でも、今思えば、彼女のあの目を見た瞬間から
私、ずっと子供に話すような口調になってたかも
失礼だったかなぁ
。。。 私より年上って事は絶対にないけど
彼女、十分に大人だったと思うから…。
あれ
もしかして私やらかしちゃってる?
ま、いっか…
きっともう彼女に会う事は無いと思うけど
あれも私の大好きな…
しかもちょっとヘンテコリンな…
“出会い”って事で
