パニック障害に悩む人は、対人恐怖(対人恐怖症、あがり症SAD)に
悩む人のように神経質性格に見えない人も多いものです。
人付き合いが良く、リーダーシップのある人も多いために、
神経質性格だと感じていないことが多いのですが、、
几帳面・完璧主義・頑張り屋な所が多いのです。
我が儘も有ります。怖がり屋な所もあります。(ある研究機関のデーターです)
そして、神経質性格の特徴のいくつかを持っているものなのです。
また、パニック障害の場合は、症状が起こるようになった
[きっかけ」がハッキリしているということも特徴になります。
出張で飛行機に乗ったことがきっかけになったり、
二日酔いの時に、心臓のドキドキが起こり不安発作を
起こしたことがきっかけになったりすることが多いものなのです。
あるサラリーマンのBさんは、仕事は常に
バリバリの実績を上げていました。
毎日、夜遅くまで残業をし、休日も仕事の付き合いに
費やすほど仕事熱心なBさんでしたが、
ある朝、通勤電車の中で、突然、
激しい動悸を感じ、不安になってしまいました。
心臓発作でこのまま死んでしまうのではないかと感じ、
途中の駅で電車を降りてしまいました。(パニック発作)
この日を境として電車で通勤している時に、
たびたび動悸を繰り返すようになり、
そのうち、「またあの苦しさが起きるのではないか」と
電車に乗る前から意識するようになってしまいました。
そして、ラッシュ時間を避けて通勤したり、
途中下車を繰り返すようになりました。
そして、病院で出してもらった不安を抑える
薬を飲むようになりました。
確かに薬を飲むといくらか不安が和らぐことを感じましたが、
このまま自分は一生、薬を飲み続けなければならないのかと、
今度は薬を飲み続けることに
対しても不安を感じるようになりました。
しかし、薬を飲まないと、不安で電車にも乗れないということで、
毎日、心の葛藤を感じながら過ごしているのです。
神経症から来るパニック障害の場合は、
上の例のように病院からもらった薬を飲んでも、
思うように症状が改善してこないことが多いものなのです。
