開店閉店.comから、現状の日本を想像する | 巡礼者のブログ

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安息日。名人戦は、正直なところ、あんまり面白くない内容だったので、あんまりちゃんと観ていない、というか、闘志が感じられないというか、研究将棋の行き着く先というか。手応えがなかった。

きょう、面白かったのは、先日、動画から知った、開店閉店.comというサイト。というか、真面目に見てしまい、二月の半ばまで見てしまった。特に、閉店記事は、悲惨。

地価が高いところはともかくとして、特に、東京都下とか、地方中都市が悲惨。

いろいろ印象に残るが、楽しみになる、とか、趣味とか、集まる場所とかが悲惨。

特に、子供のおもちゃ屋さん、とか、釣り具屋さん、とか、模型屋さんとか、悲惨。楽しみになる事に、お金さんが使えないのだ。ゲーセンというか、ゲームセンターとか、カラオケ屋さんとか、体育館とか、老人向けの施設は、閉まるところが目立つ。

別の意味で、人の集まるところ、というと、移動に関するものが印象に残る。都内のトヨタレンタカーとか、かなり消えている。ガソリンスタンドもかなり消えている。

その意味では、JR西日本で、三件ほど、新しい駅が出来た様だ。レンタカーがダメで、電車の駅が増える、というのは、かなり深刻というか。

つまり、地方で、本来なら、移動にクルマさんが必要なところで、クルマさんそのものが買えない、という人たちが出ている、のだろうと思うが、それに対して、電車さんの駅が増える、というのは、それはそういう対応をしないといけないな、と思う。

地方大都市も、かなり深刻。クルマさんで言えば、トヨタの名古屋、となるが、名古屋とか、札幌とか、悲惨。名古屋の人は、どうするのか?と思ったのは、キャノンのサービスセンターが閉店している事。移転かどうか確認しなかったのだが、とりあえずは閉店、となっている。

クルマがダメ、ガソリンがダメ、駅は増える、のを見ると、ヘンな事に気がついた。

それは、「そーいえば、風の谷のナウシカのエンジンの燃料、って、なんなんだろう?」ということ。

多分、なのだが、その描写がない。多分、液体燃料?なのだと思うが、宮崎駿さんは、描いていないのだと思う。エンジンさんを作る技術が失われているから、古い時代の地層から、エンジンを掘り出して使う、という設定なのだが、燃料、エネルギーについての記述がないのである。

胞子を焼く火というか、バーナーにしても、多分、あのスタイルなら、液体燃料だと思う。しかし、描いていない。環境問題の話でもあるので、燃料については描いていない、というか、液体燃料については、ご法度だったのかもしれない。風の谷は、風車は描いてあるが、メーヴェや、ガンシップについては、燃料の話がナイのである。

それとも、エンジン自体が超ハイテクで、エンジンさえあれば、燃料が要らない、というエンジンなのかもしれない?と考えるべきなのか?

それはともかく、開店閉店.comである。

都内でも、周辺部の閉店は多い。地価が高い山手線内はともかく、山手線外は、悲惨なのである。吉祥寺とか、立川とか、経堂とか、酷い。

多分?なのであるが、その辺りは、学校に通う人とか、そこに学校がある、という土地でもあるのだが、もう、学生さんがお金さんを出せないのである。多分。

山手線内でも、軒並み酷いのは、書店。地方中都市でもそうだが、本屋さんが酷い。

地方でも、特に、交通費も勿体ない、という人は、通販で送料無料、とかの通販にして、しかも、返品が出来る、となると、通販を使うと思う。

都内では、現物の本があるので、手にとって、パーっと見てから買う、という事は出来るのだが、名のある書店さんでも、基本的に、返品は不可、である。となると、交通費はもったいないし、返品不可だし、という事で、返品可能で、送料無料で、交通費も燃料費もいらないところの通販を使う、というのは、自然な流れ、だと思う。

あとは、本自体の価値が、ある種、なくなっている、というか、著者とか、編集者とか、出版社は何考えてんの?という本が多すぎる、というか。

となると、本を読むのは、情報ではなくて、「自分が変わりたい」と思っている人が、本を読むのだと思う。あとは、本が、単に面白いから読む、のだと思う。今は、そのどちらも、大抵の本にはナイ、というか、優れた、面白い本、であったとしても、読む側に、既に、それを読むだけの教養がない、というか、教養自体が、無価値化している、というか。

そんな訳で、本屋さんが消えて行くのは、もう、必然で、よっぽどの著者と編集者と出版社が、いい本を出さないと、不可、という話になる。それがないで、単に、売るための本、になっているのだから、それは、その時点で、本、書籍そのものの価値がない訳である。

人が集まる場所、では、かなりショックなのは、札幌中央体育館、というのが閉店?になっている。冬は寒いから、というのはあっても、寒いからこそやるスポーツ、というのはある筈なのだが、利用者さんが減っているのか、収益的に不可、という理由で閉館なのだろう。そういう場所こそ、赤字でも、自治体がお金さんを出す、という存在なのだと思うが、これは札幌のことは知らないのと、確認していないが、別の体育館とか、複合施設が出来た、とか、老朽化、とかで、閉鎖というのはあるのだと思う。

ただ、札幌の場合は、雪が積もるから、建物さんへの負荷が大きいだろうし、そうなると、建物さん自体が、あまり保たないのかもしれない。公共機関で、雪で屋根から崩壊して、利用者さんたちが死亡、怪我、とかあってはならないし、そこは、都内と事情が違うのだと思う。

あとは、イオン系とかのショッピングモールから撤退するところは目立つ。特に、地方のショッピングモールは、場所によっては、廃墟と化している映像とかあるし、場所代が高いだろうし、クルマさんに出すお金も、ガソリン代もない、という向きだと、行けないし、行かないし。

他にも印象に残るものもあったが、閉店するところも、単にお客さんが来ない、というだけではなく、家賃もあるし、別の顧客さん開拓、というのもある。

顧客さん開拓、で思い出したのは、家具屋さんも酷い。この数年だと、代がわりした家具屋さんの、創業精神とビジネスモデルの問題で、全てを失った家具屋さんの話はあったが、自然消滅系の家具屋さんはあると思う。オレなんか、家具さえ買えないし、家具は、拾ってくる場合が多いし。あと、リサイクル、とか、環境に対する認識の問題で、家具屋さんが廃業しているのは大きいのではないか?と思う。林業も崩壊してるし、ついでに、花粉症はそれで酷くなるし、この分野は、ある意味で、最も悲惨な話かもしれない。

で、全体として見ると、とりあえず、「物を売る、という事自体、既に、意味がナイ」という事と、「最早、技能や知識が、評価されないので、仕事自体が、幾らでも働き手の取り替えが効く」という発想で、閉店したり、開店したり、という企業が多いのではないのか?という印象を受けた。

そして、だから、なのだが、「その地位では、その分野について、そのお店がないといけない」という考えは無かったり、既に意味がなかったりするのだと思う。

で、クルマさんにしても、レンタカーやガソリンスタンドがダメというか、免許取るお金さんもない、とか、レンタカーを借りるお金さんもない、とか、そういう状態なのだと思う。

都内なら、ある意味で、異常?に公共交通が維持されているから、レンタカーも不可、というのはまだ理解できるが、地方の様に、自前の移動手段がないと生活できない、という条件で、それが維持できない、となると、かなり地方は末期的なのだと思う。

そうすると、町おこし、とかいう話は聞くのだが、成功例はあまり知らないし、というか、人様の記事など拝見すると、若い人に委ねても、要求されるのは、現状のままで、利益を増やせ?みたいな、年寄りの発想なので、そもそも、悲惨な話が多い、という、現場を知っている専門家さんの話も見るし、そこに、ショッピングモール、となると、地域もショッピングモールも共倒れ、集団自決、という事なのではないか?と思う。

集団自決、というと、戦艦大和の映画の戦闘シーンとか観てしまったが、ある種の集団自決なのだと思う。当時のハイテクで集団自決、って、何か、今時の日本とおんなじだよ!と思ってしまう訳である。

あー、きょうは、安息日だというのに、名人戦、戦艦大和、開店閉店.comとか、悲惨なものばかり見たなー、と、いう一日だった。