施設のスタッフさんに、将棋のプロへの道を質問される | 巡礼者のブログ

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ヘルパーさんの日。施設の日。大嶋信頼先生の本を再読。スタッフさんと二枚落ちの稽古。あと六日、千五百円で、如何に生き残るか、腕の見せどころ。

スタッフさんに、将棋のプロの事を指す前に、いろいろ質問を受けたが、プロになるまでの過酷な過程に驚いていらした。特に、まだ、女性でプロになった人が一人もいないことに唖然とされていた。三段リーグを勝ち抜いて、四段になった人がいない、というのはショックだった様だ。

女流棋士というのは、三段リーグで勝ち抜いて、四段になった人はいない。女流棋士というのは別枠なのだ。今、三段リーグで戦う女性は、プロになる事一筋で、女流棋士になっていない人が一人。女流棋士もやりながら、三段リーグで戦う人が一人。

というか、現時点では、三段リーグに女性が二人いるだけで、奇跡なのだ、という事を説明した。

女性は勝てないのか?という質問については、女性の将棋と男性の将棋は質が別だ、と説明して、実際に、女性でよくある相振り飛車の棋譜を、iPhoneで観て頂いた。違いは感覚で理解された様だ。自分の感覚としては、女性の将棋は、一直線で、曲線的な流れを作らないから、男性には勝ちにくいのではないか、と説明した。

ともかく、恐ろしく厳しい世界であることは、理解して頂けた様だ。

ウチに帰る途中で、花火の響きがした。どこだろう?と思うと、近所の遊園地の花火さんが復活したのだという。もうなくなってから、十年以上経っていると思うし、以前はウチからも花火を楽しませてもらったものだが、もう、マンションラッシュで、ウチからは見えなくなってしまい、花火大会自体がなくなってしまった。

帰ると、叡王戦やってる。西田 竹内戦が、物凄く面白い。解説の高見さんも、早見えで、分かりやすい解説で面白い。

縁台将棋やりながら、花火を観るとか、最高の贅沢になってしまった日本。そういう情緒とか、楽しみ方とか、殆ど出来なくなってしまった。一言で言えば、全てはお金さんのため、という拝金主義の世の中になってしまい、拝金主義なのに、搾取されてる、という狂った日本。

アホらしいので、タダで出来る将棋を、スタッフさんたちに伝えているが、そういうのが、いちばん平和な時間かもしれない。

筋に導くのが、オレの役目だが、感覚的な事は、からださんで覚えてもらわないとならない。しかし、定跡手順から、少し変化しても、なかなかいい手を選択される様になってきて、これは、教える側としては嬉しいことである。

まだ、みなさん二枚落ちのハンデ戦なのだが、早く平手になって、オレの首を取ってもらいたい。そうなったら、オレの新たなプロジェクトが始まるのである。