実際に手を合わせた訳ではないが、他流試合であった。
どうして、ブラームスの四番をあんなに振っちゃうんだろうか、とか、もっとオケにあわせればいいじゃん、とか、いろいろな問題が出てきた。
個人的な感想としては、感じる余裕を与えないというか、聴衆としてすっぽかされてしまうというか。
他人のことだから、あんまり言わないが、ブラームスの四番というは、指揮者にとっては、トラウマの多い曲だという話を聴いた。
確かに、出だしが、シンプルなのだが、もの凄く難しいし、ブラームスらしくないトライアングルとか出てくるし、難しい曲であることは理解しているつもりである。オレも一度だけだが、弾かせてもらったことはある。
きょうのブラームスは、肉を切らせて骨を断つ、という感じでもなかったし、何か、聴く余裕を与えてもらえないというか、何か違う、という演奏だった。
いろいろ、問題に謎が多かった演奏ではあるが、実は案外対策は簡単なのかもしれない。
アンコールは悪くなかった。芸劇での演奏会である。