友人や先輩たちと、ワインを呑む機会というのが多い。ただ、普通の呑み方はしない。意図的に味を変化させて、お互い、味をチェックしながら呑むのである。
ワインの味の変化、というものは、大抵、酸化によるものと見られている。だが、われわれがやるのは、酸化ではなり様もない味にしていくのである。
何年かは、エナジーリファイン・フォトグラフ、という道具を使って、味を変化させていた。しかし、それすらいらないということが、この一年くらいで分ったのである。
やり方は簡単である。グラスを持って、何かの言葉を唱える、あるいは想像する。それが二秒くらい。
まずは、お互い、ベースの味がどんな風であるかを確認する。そして、言葉を唱えてから、また試飲する。これだけで恐ろしく味が変わる。全く別物のワインに仕上がる。
例えば、神様味、というのがある。自分と話している神の名前を唱える。想像を超える味になる。
ハイアーセルフの名前の場合もそうである。神とはまた違った傾向の味になる。
もちろん、他の人の名前や自分の名前でもやる。名前でなければ、状況とか、音楽とかでもできる。
味にすると、自分って、こうなの?とか驚いたりする。 これはこれで、面白いワインの呑み方である。