詩学Ⅱ *道化師浪漫記*

詞 道化
満点の星空を見ると
あの日を思い出す
他愛もない言葉の
やりとりをした
屋根の上での出来事を
今夜が終わらなければ
そう願ったよ
暗がりの中でも
月明かりで
君の横顔が
はっきりと見えた
白く輝くあの日は
まるで一等星のよう
でもね、眩しすぎると
見えなくなってしまう
だから大切にするよ
あの日君からもらった
一文字一文字を
満点の星空の下だと
すべてのことが
小さな石に見える
どれだけ悲しくて
流した涙の理由さえも
夜が明けてしまえば
またいつもの
自分に戻って
忘れてしまうのか
その怖さで
眠れずにいたけど
白く輝くあの日に
願ったのさ、1個だけ
生まれ変わったら
何万光年離れた
一等星になって
君の横顔を照らす
光になりたいと
どこかで屈折したり
反射したり
することがあっても
君に届いて気付いて
もらえたら
それでいい
白く輝くあの日が
まるで一等星みたい
だけど、それを超える
いまを君と手に入れた
だから大切にするよ
僕の隣にいる君の
息遣いと存在を
後記
祖母が旅立ち、
母が半身不随になり、
父が癌になり、、、
整理のつかない
出来事が重なったけど、
人生ってそんなもんだよな
と思えるようになった。
だからこそ、
たくさんのことに
感謝できるようになった。
まずは家族に感謝。
ということで、
久しぶりに描いてみました。
人生色々。
母が倒れて3日が経った。
意識はあれど、
まだ目が開かないみたいです。
私は理由あって
テレビに出演しなければならず、
こんな状況なのに
会いに行くこともできず
本当に親不孝者だ。
日曜に発つまで
気が気ではないが、
昔母に喝入れのために
言われた言葉が
不意に蘇ってきた。
"眼の前のことに集中しなさい"
快方に向かうと信じて
眠る前にこの言葉を復唱して、
一日一日を乗り越える。
おやすみなさい。
なんとなくGW休暇で
時間ができたので
メモのように綴ろうと思います。
これを書いてる最中も
何を書くかは決めていません。
ただ、激動の2017年から6年が経ち
今の気持ちも整理して
おこうと思うのです。
これからのために。
2017年。
夢を叶えて絶頂にいた私は
その夢であった仕事を辞めました。
これは自分の責任です。
仕事を辞めることがきっかけで
当時、婚約間近であった今の妻とも
破談になると思っていました。
実際、私の祖母以外には
結婚は反対されていましたから。
ところが、彼女はこう言ったのです。
「仕事を辞めたからといって
別に別れようとは思っていません。
貴方と生きる覚悟はできています。
これからも一緒に生きていきたい。」と。
そのときの私は
味方なんて1人もいないと
勝手に決めつけ、
心身ともに疲弊していました。
だからこそ、彼女のこの言葉には
本当に救われました。
そして、
「必ず幸せにしよう」
そう覚悟を決めた瞬間でもありました。
転職をして、
辛い日々もありましたが、
私は彼女を幸せに
することだけを胸に
がむしゃらに働きました。
今では仕事でも役をいただき、
社内でもNo.1を獲得。
その後、彼女のご家族とも
顔合わせさせていただいて
無事に2018年に入籍。
2019年に式を挙げ、
今は2人の息子を授かり、
息子たちと妻と私の
4人で楽しく暮らしています。
人は覚悟を決めたとき、
大きく変わることができるのだと
実感しました。
これからもたくさんの
苦難があると思いますが、
もう1人ではないし、
何も恐れることはなくなりました。
欲はそれなりにあれど、
今の自分は「無」というか
「流れるまま」と呼べば良いか
とにかく今までの自分では
ないくらい落ち着いています。
然しながら、
「流されて」はいません。
ゆっくりと方向を定め、
身体を傾け、
自分を意のままの
方角へ導く
「流されずに流れる」
見えなかったことが
たくさん見えるようになり、
そして許せなかったことが
少しずつ許せるようになり、
「流れる範囲」も
広くなった
そんな感じがします。
それまでは過去や未来に
囚われていた気がします。
せれまでの自分は
過去も未来も
今生きた産物である
という単純なことを
受け止める器では
なかったのかもしれません。
これは成長というよりも
曇っていた空が
晴れた感覚に近いですね。
どれだけ曇天の中を
歩いてきたのか。
未熟でした。
やっと掴んだこの「感覚」と
「幸せ」を離さないように
「今」を生きていきます。

この2匹の怪獣が今の活力。
詩 道化
夜通し降り続く雨
少し肌寒い
白黒の街を彩る光と傘
そのひとつになる
心の隙間を縫うように
あなたの台詞が
字幕となって頭に流れる
雨上がりは繰り出そうよ
水たまりを蹴飛ばして
虹の橋を空にかけるのさ
コマ送りで流れる
時間の中で
君と恋に落ちる
まるで映画のように
ネオンライトが雨粒に
反射して綺麗
横断歩道を渡るエキストラ
その一人になる
時間が解決するように
台本にないことは
書き足していけばいい
雨上がりは繰り出そうよ
水たまりに飛び込んで
心と身体に染み込ませよう
巻き戻すことの出来ない
時間の中で
君と恋に落ちる
まるで映画のように
スクリーンに映し出された
すべてのカットが繋がって
ひとつの物語になる
あれもこれもどれも
今に必要な伏線だったんだ
雨上がりは踏み出そうよ
水たまりに飛び込んで
空に架かる虹の橋超え
一時停止することの出来ない
時間の中で
君と恋に落ちる
まるで映画のように
雨上がりは映画のように
ー 後 記 ー
お久しぶりです
ふと湧いてきた言葉たちを
紡いで描いてみました
仕事柄たくさんの
ドラマに出くわすことが
多いのですが、
そのときいつも
雨上がりの
アスファルトの
香りがするんです
そのときの感情は
映画を観ている感覚に
似ているかもな、と
道化もそこそこ
じじいになってきて
色んなことが
見えるようになったり
理解できることも
増えてきました
だからこそ
若いときにあった
この純粋な感情を
忘れたくないな、と
日記のように
綴ってみましたとさ
では、また
ご機嫌よう
詩 仮面道化
空見上げて
ふっと思い出した
あの人の顔を
つい昨日のようなあの日
飛行機の窓から
飛び出しそうな気持ち
言葉が出てこない
感情も上の空だ
本当にもういないの?
実感のない寂しさが
血液を逆流させる
姿形のないこの風に
姿形のないこの想いを乗せて
お手紙にしました
夕日が水平線に沈んで
闇が街に広がるように
少しずつ心に染みてきた
あなたの優しさ
大きすぎてわからなかったの
ごめんね、ありがとう
思い出はエンドレス
色んな喜怒哀楽が
カラフルな風船になって
空を埋めてく
もうどうにも
ならないんだけど、さ
絵本でも読んでる
感覚なんだよ
あの日の当たり前が
本当に価値のある宝石のように
反射して輝いて見える
朝日が水平線から湧き出して
光が街に広がるように
少しずつ心を照らし出す
あなたの優しさ
大きすぎてわからなかったよ
ほんとに、ありがとう
飛行機が着陸した
あなたのいる空の下
僕は歩き出す
あなたにいつか
ありがとうを
返すために
ー余談ー
久しぶりに描く道化劇場。
最近は生きているうちに、
何かを「返す」難しさを
日々実感しております。
それでも諦めずに一個一個
今も「返し」続けています。
今の道化の境地です。
夢を見ました。
会いに来てくれたんだね。
ありがとう。
電話ごしに
「心配したんだよぅ」
っていつものように泣いてた。
本当に家族思いで
優しい人でした。
大好きでした。
夢から覚めて
やっと僕も涙が出ました。
電話で言葉を返す前に
覚めちゃったんだけど
僕はあなたのおかげで
妻と結婚も出来たし、
可愛い息子二人もいるし、
仕事もうまくいってるし、
とっても幸せです。
だから何も心配
しなくていいからね。
そちらは辿り着いて
会いたい人たちには
無事に会えましたか?
こっちは任せてください。
最後に会って
伝えられませんでしたけど
あなたには感謝しかありません。
本当にありがとう。
「さようなら」ではなく、
またいつか会おうね。
詩 仮面道化
このやるせなさは
ホンモノだね
ソファーにもたれて
午前2時
おぼろ月なんだか
涙で滲んでんだか
わかんないけど
これがフラれるってやつか
ほの暗い部屋に静寂
過去もあやまちも君も
もう戻らない
さよなら
映画でも見ようかな
気晴らしに
ソファーにだらり
夜明けまで
満ち欠けしてる
寂しさと孤独に
嫌気が差して
これがフラれるってやつね
止まない雨のBGM
明日もこれからも君は
もういない
さよなら
曇りガラスみたいに
ぼやけてくれれば
少し楽なのに
はっきりと鮮明に
キレイなものばかり
思い出すんだ
畜生
これがフラれるってやつか
知らない街に独り
取り残されるような
この感じ…
これがフラれるってやつか
これがフラれるってやつか
これがさよならってやつか
久々に参上。。
もう描けないかと思って
少し描くこと
表現することから
離れていましたが
とあるアーティストさんの
曲にハッとさせられ
今に至ります
久しぶりに自分の言葉で
描くのはやはり
気持ちいいものですね
ちょっとずつ
ちょっとずつ
書き足していきます
p.s.
道化、父になりました。笑
夜遅くに花開く、道化に御座居。。
ここにわざわざ書くことでも
ないのですが、色んなことがあって
結婚しました。
もう少し落ち着いたら
また書いていきますが、
本当に彼女と出会えて
感謝しています。
多くは語りませんが、
本当にここまで大変でした。
人生の失敗を越えて、
守りたいものができて、
様々なことを
許すことができるようになりました。
時間のあるときにまたゆっくり
この詩学を綴りたいと思います。
この詩学もクチコミュ時代から
13年目になります。
完全に自己満足なブログになりましたが、
これからもよろしく哀愁。
そしてこれからも
仮面道化は
詩学を綴り続けます。
詩 道化
ほとばしるんだ
頭をよぎる
鮮烈なほどの何かが
身体の奥から
指先まで一瞬で
駆け巡ってく
あの言葉
あの感情
あの風景
あの瞬間
どれもこれもが
私を形づくる要素
欠けてはならない
脊椎のようなものが
誰しもあるんだ
君にもあるんだ
君の血となり肉となる
あらゆる事象が
覆い被さろうと
前を向き頭を下げるな
突き進め
研ぎ澄まされた
神経が
予見→確信→自信
へと変貌を遂げる
今こそ翼を広げ
飛び立つがいい
極端(エクストリーム)が
普通(スタンダード)になって
恐怖を克服していく
ドミノみたいに連なって
最後に出来上がった
キレイな画が
人生っていうもの
なのかもしれない
きっととか絶対とか
もともとありはしない
君に見えている世界
それがすべて
どれもこれもが
私を形づくる要素
欠けてはならない
脊椎のようなものが
誰しもあるんだ
君にもあるんだ
僕にもあるんだ
人は不合理でわからず屋で
わがままな存在だ。
それでもなお人を愛しなさい。

