入院していた病院は
急性期病院で
患者さんの入れ替わりが激しかった。
1週間も経たないうちに
病室のネームプレートが
次から次へと変わっていく。
そんな病棟で
娘と隣の部屋のおじいちゃんは
なかなか退院できない組。
仲間意識が湧いてしまって
気になる存在に…
寝たきりで
声だけしか知らないおじいちゃん。
日中は病室の扉を開けているせいもあって
耳の遠いおじいちゃんのために
大きな声で話す会話が丸聞こえ。
ある看護師さんは
仕事終わりに
おじいちゃんの部屋へ必ず寄る。
『私、帰るよ? さみしい?』
毎回そう聞く看護師さんに
『寂しくない!』
ピシャリと答えるおじいちゃん。
『寂しくないのかぁ…』
残念がる看護師さん。
このやりとりを聞く度に
微笑ましい気持ちになっていた。
みんなに愛されていた
アイドルおじいちゃん
元気になったかな…