「トニー賞コンサート in TOKYO」
3/18 東京国際フォーラム ホールA
17:00開場/18:00開演
S席35列 12,500円
だいぶ今さらですが、先月行われた「トニー賞コンサート」。
WOWOWで生放送もあったので実際会場に足を運ばなくてもご覧になった方も多かったと思いますが思い出しまとめです。
出演者はどちらも初来日のマシュー・モリソンとケリー・オハラ、そして国内からは井上芳雄と濱田めぐみ(敬称略)という実力派揃い。
マシューは「ファインディング・ネバーランド」でケリーは「KING & I」でそれぞれ一度観ているのですが、国内組のお二人を生で見るのは実は初めて。
マシューとケリーを一緒くたにそれも日本で見られるなんて、こんなイベントならほんといつでもウェルカム!
会場は、海外ミューヲタとマシュー目当てのグリークさんや井上芳雄さんのファンが入り混じりいつもの来日ミュージカルコンとはちょっとだけ違う雰囲気。
そして日本初のトニー賞公認コンサートということで舞台上には豪華なオーケストラと大きなモニターがあり、開演前からモニターには昨年のトニー賞の様子が映し出されたり、冒頭にAMERICAN THEATRE WINGの会長Heather A. Hitchensからのビデオメッセージがあったりでちょっとした「トニー賞」気分。
(あぁ久しぶりに「トニー賞」見に行きたいな・・・)
まずは井上芳雄氏の登場。
『キャバレー』の「Willkommen」をこのイベントの説明を交えながら軽快に披露。
OPにぴったりの選曲で原語なのもうれしい!
そして2番手は我らがシュー先生、マシュー・モリソン。
登場の際、芳雄氏とマシューが深々とお辞儀をしあっていたのがおもしろいw
マシューといえば「ネバーランド」のSDでちょっと怖かった印象があるのだけど(怖いというか不愛想?)、でもその時も「日本に来て」と言ったら「シティ?」って聞いてくれたので(もちろん本人はそんなこと覚えてないと思うけど)それがこんな形で叶えられて本当にうれしい。
この日のマシューは「ネバーランド」の時よりなぜかはるかに格好いい!(少なくとも私にはそう見えた)
単純にヒゲがないということもあるけど、こんなにもマイク1本で格好よくひとつの物語を魅せてくれる人がいるだろうか。
続いてのケリー・オハラは日本ではあまり馴染みがないと思うキャスティングだけど海外ミューヲタならみんな大好きケリーちゃん。
こちらも1曲目からさすがの歌唱力で観客の心を鷲掴みしたのは間違いないでしょ。
濱田めぐみさんは「Don’t Rain on My Parade」で登場。
この曲といえばやっぱり「glee」のレイチェルのイメージなのでそこを意識してなのかglee好きにはうれしい選曲。
ただ英語かと思いきや日本語でちょっと戸惑ったw
そしてマシューと濱田さんのデュエット「You’re the One that I Want」(グリース)も「glee」を連想させるナイスな選曲だったけど、濱田さんプロンプター見すぎなのがちょっと残念。。
今回のコンサートでは追加で出演が発表されたこともあってか準備が間に合わなかったのかな。
ケリーちゃんの「サウンド・オブ・ミュージック」からマシューの「雨に唄えば」の流れは文句なしに最高!
声で聴かせるケリーと全身で魅せるマシュー。
こんなに傘ひとつで物語を再現できるって、芳雄氏も言っていたけど「あんなに傘を格好よく使う人」見たことないよ!
マシューの「Sway」では客席降りの観客とのダンスもなんだかBWっぽい。
そして1幕ラストの「Don’t Stop Believing」ではマシューとケリーちゃんが観客に向けてルーザーサインの大サービス。
あぁ立ち上がりたいよ。
(と1幕を書き終わったところで気がつけば結構な長さに。。ここからはかなり割愛していきますw)
2幕はケリーちゃんの「Shall We Dance?」(王様と私)。
ここでケンワタナベの登場を期待したのは私だけではなかったと思うけど、あいにくケンさんはNYということでマシューが代わりにダンスのお相手。
今日のマシューはいちいちステキすぎる。
同じく『王様と私』からの「Getting to Know You」では日本語で歌も披露し、曲の終わりには直接話をしたいからと通訳さんを呼んでスピーチするケリーちゃんがなんとも愛おしい。
それから2幕最大の見どころともいえるマシューのひとり「ヘアスプレー」は本当に圧巻。
舞台狭しと歌って踊るマシューの魅力が最大限に発揮されていてこれだけでも今日のチケット代の価値充分あり!
最後舞台に倒れこんでいたけどこれは相当な体力を使ったんじゃ?
その後は濱田さんの「エビータ」。
この曲って日本語で聞くとなんだかものすごい演歌っぽい。
たぶん「あんた」とか主語の言い方や歌詞のせいかな??
ただ濱田さんの歌い方は全体的に演歌っぽく聞こえてしまう気がしてやっぱりミュージカルは英語のほうが断然入ってきやすいと思ったけどこれは完全に好みの問題。
そして再びマシューの「ネバーランド」メドレー。
「Stroger」をまた生で聞けたのはとっても得した気分。
カテコはかなり巻き巻きの駆け足でしたが本編に負けないくらい心憎い選曲で「Over the Rainbow」に反応しているグリークさん多数。
海外ミュー好きとしてはどうしてもそちらにばかり目がいってしまうけど本日のMVPは間違いなく井上芳雄さん。
演者でありながら司会・通訳・進行と見事に立ち回っていて、カテコもあんなに巻きながらもパフォーマンスは落ちついているし、何よりマシューとケリーと観客の距離を近づけてくれてほんとに感謝。
ということで3時間30曲以上の至福の時間が毎年恒例になることを全力で希望!
※4/17追記
昨日この記事をアップしたのですがなんと今日某所で井上芳雄氏に偶然遭遇するという奇跡!
あまりにもタイムリーすぎて思わずお礼を言いたいと思いましたがご夫婦でラブラブだったのでさすがに遠くから見守りました。
それにしても1か月で3回も!なんだかご縁を感じますw
《セットリスト》
【1幕】
「Willkommen」(キャバレー) 井上
「You’ve Got to Be Carefully Taught」(南太平洋) マシュー
「Wonderful Guy」(南太平洋) ケリー
「On the Street Where You Live」(マイ・フェア・レディ) マシュー
「If I Loved You」(回転木馬) ケリー
「Don’t Rain on My Parade」(ファニー・ガール) 濱田
「Circle of Life」(ライオンキング) 井上
「On My Own」(レ・ミゼラブル) 濱田
「You’re the One that I Want」(グリース) マシュー&濱田
「Sound of Music」(サウンド・オブ・ミュージック) ケリー
「Singing in the Rain」(雨に唄えば) マシュー
「The Last Night of the World」(ミス・サイゴン) 井上&濱田
「Stars」(レ・ミゼラブル) 井上
「Sway」(glee) マシュー
「Don’t Stop Believing」(glee) 全員
【2幕】
「Shall We Dance?」(王様と私) ケリー
「Getting to Know You」(王様と私) ケリー
「You’re Nothing Without Me」(シティ・オブ・エンジェルス) マシュー&井上
「She Loves Me」(シー・ラヴズ・ミー) 井上
「To Build a Home」(マディソン郡の橋) ケリー
「Hairspray Medley」(ヘアスプレー) マシュー
(「Good Morning Baltimore」「The Nicest Kids in Town」「Big, Blonde and Beautiful」「Without Love」「You Can’t Stop the Beat」)
「Buenos Aires」(エビータ) 濱田
「A New Life -Dawn Promises」(グレート・ギャッツビー) 井上
「Say It Somehow」(ライト・イン・ザ・ピアッツァ) マシュー&ケリー
「Neverland」(ファインディング・ネバーランド) マシュー
「Stroger」(ファインディング・ネバーランド) マシュー
「When Your Feet Don’t Touch the Ground」(ファインディング・ネバーランド) マシュー&井上
「I Could Have Danced All Night」(マイ・フェア・レディ) ケリー
【カーテンコール】
「All I Ask of You」(オペラ座の怪人) ケリー&井上
「Over the Rainbow」 マシュー&ケリー
「Tonight」(ウエスト・サイド・ストーリー) 全員