「一流の行動」の一つは「限界的練習」、という。それは「人は正しい方法で訓練すれば技能を延ばせる能力を持っている」を信念に、僅かに上回る課題に挑戦し、集中し、時間をかけて改善を積み重ねていく、と言うことだ。また、「習慣化」させる事で「続ける理由」と共に「種まきと収穫の法則」を知る、とも言う。『朝の1時間は夜の2時間に指摘する』英国小説家アーノルド・ベネットは、自分なりの有意義な時間を見つけ「前向きな気持ちになるものを持つこと」に変えていくことだ、と言う。さらに知ったかぶりをせず「何事も明確さを求める」癖を身につけている。

「語彙力」とは日本語の表現力につながる大切な能力の一つだ。近年「読解力+語彙力」がクロースアップされている裏には人の「喜怒哀楽」表現が乏しくなっているからだ、と言う。感情の表現、味覚の表現、情景の模様などを如何に上手く伝えるかはその人の「語彙力」につながると言うことだ。本書には多くの表現文章言葉が網羅されておりとても参考になる。それには感情、声、色彩などオノマトペにも多くあり、人間の5感からくる発想、描写、考察は今後、特にAIとの兼ね合いでもとても大切だと感じる。

「いっぽん桜」これは現代で言う「思いもよらぬリストラから転職」である。長年勤めた勤め先で退職を迫られ渋々転職先を探す。今まで自分がいなければこの仕事は継続できないと括っていたことが現実的になり、問題なく引き継がれて行く様を見て、自分の過信は悉く崩れ落ちる。退職後も、自分の過去の成功例からいつかまた呼び戻されるのではないかと期待する。時の流れについていけない鈍感さが歳を取るごとに忘れさせ、つい自信過剰になる。日本の組織には未だ多くの「新陳代謝」できない企業が存続しているが、この先危ういと感じる。