過去の歴史を振り返っていくと、人間の歴史というのは戦争の繰り返しです。

 

そして現在も世界のどこかで戦争が行われています。

 

それはなぜか?

 

テレビや新聞では戦争の原因を最もらしい理由で説明していますが、根本的なところは言いません。というか、理解している人がいないと言ってもいいでしょう。

 

私はこの4年間で、哲学と歴史の理解を深めていくにつれて、人間が戦争を繰り返す根本原因がわかってきました。

 

否、戦争だけではなく、日々の日常でも当たり前のように起こっている学校でのいじめや、会社などでの○○ハラスメントというのがありますが、これらの原因はすべて起因するものがあります。

 

答えを先にいうと、人間の中に潜んでいる「種の保存」と「エゴイズム」です。

 

どういうことかというと、有機生命体の第一の目的は自分自身が生き延びることです。

 

そして、自分の生命が確保されたら、第二の目的は種の保存です。

 

そのため、自分の身を守るために人間はだれしもエゴイズム、つまり利己主義、もっといえば、自分だけが利益を得る、という考えが根付いています。

 

つまり、何があってもまずは自分の命が最優先です。なぜなら、将来的に種を保存しなければならないからです。

 

そして人数が多くなればなるほど一人一人の私利私欲がぶつかり合うわけです。

 

それらが大きくなったのが国同士の争い、つまり戦争です。

 

ギリシャ、ローマ、インド、エジプト、中国、過去、どこの国でも例外なく領土争いが繰り広げられています。

 

突き詰めれば人間に備わっている種の保存と、自分の身を守るためのエゴイズムのためです。

 

つまり、過去から現代を見ていくと、

 

人間の根源的な精神は今も昔も、そして今後も変わることがないということは間違いありません。

 

すなわち、未来も種の保存、エゴイズムが人間の中にあり続けるということは、戦争はなくならないということです。

 

また、さきほど言った学校でのいじめや、社内での○○ハラスメントのようなものも同じくなくなりません。

 

日本は永遠に戦争はしないだろう、と思っている人もいるかもしれませんが、将来的にはわかりません。

 

例えば、日本では現在、緊急事態条項が制定されようとしています。そうなると、子供や女性も戦争に行け、と言われたらいかなければならなくなると言われています。

 

人間の根源的な部分は変わらない、と考えると永遠に平和な状態というのは考えにくいと言えます。

 

日本が平和を望んでいてもアメリカや中国は自分たちの私利私欲のためなら何でもしてきます。

 

では、どのように対処すればいいかというと、個人的な現実的な逃げ道はないのですが、考え方は2つあります。

 

まず、セネカの言っていた「死に対する心構え」です。

 

命とは運命から借りているもので、返却を求められたらいつでも返却しなければならない、ということを肝に銘じておく、ということです。

 

生とは、どれだけ長く生きるか?ではなく、どのように生きるか?ということです。

 

人間は遅かれ早かれ全員死ぬわけです。なので、無為に長く生きても意味がなく、1日1日をどのように生きるかが重要だということです。つまり、明日死んでも後悔しない、と思える生き方をする。

 

2つ目は、ショーペンハウアーの言っていた「孤独」です。

 

人と関わらなければエゴイズム同士ぶつかることがなく、心の平安が保たれます。

 

もちろん、ひとそれぞれ環境や立場が違うので、だれでも孤独になれるわけではありません。

 

なので、この動画を理解してもらい、いま自分にできることを、一人一人が考えていただいて、答えを導き出すしかないと思います。

 

まとめ

人間の根源的な本質を知ることによって、世の中のニュースや情報に振り回されず、冷静に判断することができます。

 

また、人間は永遠ではなく、いずれは死すべき存在なんだと自覚することが充実した人生を送る秘訣です。

 

明日死んでも後悔しない生き方を繰り返すことによって、結果、充実した人生になる。