LB-285 ポール・ニューマン | ライブラリーブログへようこそ!

LB-285 ポール・ニューマン

 (アクターズ・スタジオ・インタビュー)
 「演技について才能があるとは一度も思ったことがない。だがどうしてもやめられなかった。だから挑戦し続けた。」インタビューが始まってまもなく、ベテランは予想外な面をみせ、語り出す。ひたすら努力家。直感で動けるタイプではなかったと、粘り続け、あらゆる角度で物事を見て考え練習。自分は楽器であり、たくさんの要素が集まって音がでると話す。また自分のあったやりかたでなければ意味がないことも指摘する。
 「才能だけに頼っていては、いつのまにか堕落して、せっかくのその才能も浪費してしまう。限りなく上へ目指してとことんやる決意がなければいつか泣きをみるだろう」
 人は誰もが不完全であることに気づき、どう自らを育ててくか、才能に恵まれていたに関わらず多くの役者たちが一瞬で消えていく中で、地道に自らのやり方で、傑作、駄作の波を繰り返しながら、ベテランの境地まで上り詰めた。そこからでる確信にあふれたひとつひとつの言葉の重大さ。停滞することなど望まない、つねに自分に追い打ちをかけてすすみ続けていた。

ポール・ニューマン/スティング