タレントの上原さくらさんが、卵巣のう腫の手術をしたという記事を見た。
私も7年前の9月に、卵巣のう腫の手術をしました。
私の場合は茎捻転を起こしていました。
数日間痛みを我慢したけど、どーにも痛すぎるし、陣痛のように3分間隔になってきたので、
これはおかしい。
という事で、近くの婦人科へ。
そこは予約制の病院だけど、事情を話し夕方無理やり診察をしてもらえるようお願いをしました。
内診の後、先生から
「卵巣が異様に腫れているし、これ命に関わるよ。手術になるから大きい病院紹介するね。紹介状マッハで書くから待っててね」
と予想しない事を言われてビビりました。
とりあえず、痛み止めの座薬を出してくれるというので、待合室で待つことに。
でも、30分待っても呼ばれない。
もう痛みは酷くなるし、眩暈までしてきたので受付のお姉さんに
「まだまだ掛かりますか?痛みが我慢出来ないから座薬入れてもいいですか?」
と聞くと、先生に聞いてくるからということ。
マッハで書くといったのに、遅い(怒)
命に関わるって言った割にはのんきな先生に腹を立てながら待ちました。
するとお姉さんが戻ってきて、
「座薬はこれから行く病院で触診をする時に困るから入れてはいけないという事です」と。
なにー!?
まだ我慢しろというんかい!
この脂汗をみろ!・・・・とは言えなかったけど、
かなり厳しい顔をしている私の顔を見て、再度先生のところに行ってくれました。
その後、お会計して座薬もらって、紹介してもらった病院へ向かう。
とりあえず駅に行ってタクシー乗り場を目指そうと歩くが、少し歩くと痛みが襲ってくるので、
うずくまって、痛みが治まるのを待つ。
駅まで3,4分で着く距離なのに、20分以上掛かりました。
歩きながら旦那に電話するも出ない(怒)
もう泣きながらひたすら駅を目指す。
流しのタクシーを拾おうとするけど、駅を目指して走っているからスルー。
やっと乗ったタクシーの中で旦那と連絡が取れて、事情を話すと驚愕の旦那。
「俺も急いで病院行くから」
タクシーの運転手さんには「とにかく急いでください」とお願いしました。
普段気にならない、車の振動がお腹に響いて痛いのと早く触診を済ませて座薬を入れたい。
やっとの思いで病院に着いて、救急受付に駆け込むとすぐに診てもらえました。
簡単な問診の後、早速内診と検査へ。
それらの移動は全て車椅子でした。
MRI室に連れて行かれた時は、言葉を失いましたね。。。。
そんなに大事なの?? 閉所恐怖症の私がここに???って感じで。
あの異様な音。
そして狭ーい機械の中。
多分20分位だったと思うけど、長かった。
息苦しくて、どうにもならなかったので、目をつぶってその頃ハマっていたハンゲームの7ならべの戦略を必死に考えて気を紛らわしていました(アホだw)
一通り終わってから座薬を入れてもらいました。
診察室に戻ると先生が神妙な顔をして
「卵巣が拳大に腫れてるし、茎捻転起こしているから明日手術しましょう。
あなたよく何日も我慢しましたね。
この痛みで失神してしまう人もいるのに・・・。
あと、股関節にちょっと気になる影があるから外科の先生も立ち会いますから」と。
言ってる意味は理解出来るけど、一方的過ぎて腹が立ちました。
「わかりました。でも近所の婦人科行くだけだったから着替えもないし、一度家に帰ります」
と言うとアッサリ却下されました。
「絶対歩いてはダメ、捻転が酷くなりますから。そしたら本当に死んでしまうかもしれませんよ」
「死んでもいいです。 とにかく一度帰って、着替えを取りにいきます(大激怒)」
この会話が何度か続いた頃、旦那到着。
先生から事情を聞いた旦那は私を説得に掛かるが、首を縦に振らない私に呆れ
「もう好きにしたらいい」と言った。
「するよ。帰るもの」
その横で先生は困り顔。
結局、帰る事は出来なくて車椅子のまんま病室に連れて行かれました。
何故、帰れなくても私が納得したのか、その辺が全く思い出せません。
その夜、旦那と娘が着替え諸々を届けてくれて帰った後、座薬が効いて痛みから解放された私は
病室を抜け出し、近所のコンビにへ行きました。
買ってきたのは【からあげ】と【ナックルズ】 へへっ。
明日は手術だから何も食べてはいけませんの声を無視しました。
翌日は昼過ぎに手術。
執刀医は腹腔鏡手術のエキスパートという事で、まずは一安心。
婦人科の先生と外科の先生の立会いのもと、3時間半の手術をしてもらいました。
全身麻酔だったのですが、術後ストレッチャーで病室に運ばれ
私をベットへ移動する看護士さん達の掛け声「イチ・ニ・サン!」で目が覚めました。
麻酔医って凄いですよねぇ。
翌日、先生から手術の説明がありました。
・外科的な問題は何もなかったということ
・卵巣は残して捻転を治したこと
・もう片方の卵巣ものう腫があったが子宮と腸が癒着しているのでいじらなかった。
これをするにはこの病院では出来ないということ
(某大学病院にそれ専門のチームがあるのでやるのであればそちらでと。
その際には結構大きな手術になり人口肛門になるということです)
・とても子供を授かれる子宮ではなく、今 私に娘がいるのは奇跡ということ
・今後もその奇跡が起きかねないので、必ず避妊をすること
・万が一、妊娠したら黄体ホルモンの影響でまた卵巣が腫れる可能性があるということ
(私にとって妊娠=命取りらしいです)
・必ず定期健診を受けること
これらの話しを聞いて、特に驚いたり泣いたりしませんでした。
何故か。 それは今でもわかりません。
それから一週間入院しました。
退院後も、動くと卵巣が痛むので約一ヶ月間寝て過ごしました。
旦那・娘・健康オタク(母)には本当に助けられました。
そうそう、先生が
「生理痛が酷いのはこれらのことがあっての事なので閉経までは上手く付き合っていきましょう」と言っていた。
上手く付き合ってますよ、先生。
でも、また年明け早々に他の病院にお世話になりそうですけどね(*´д`)
噂をすればなんとやら。
健康オタクがやってきました。大量の乾燥ひじきを持参してw