イベントを組むにあたって、まず最初にBLOOD STAIN CHILDが決まったその後、相対する存在が必要と考えました。
勿論、敵対という意味では全くなく。
対峙するその力を持つ者として、どんなバンドが相応しいか。
バンド活動としての正統派というか、純粋にNEW GENERATION of METALの筆頭であったブラステに対し、イベントコンセプトを固める中で、何かちょっと、全く違う道を歩んできたバンドがいいのでは?という考えに至りました。
例えばブラステが100パワーだとして、それに対し80パワーのバンドが出てきても何か普通だな、と。
それなら、まるで計算方法の違う世界の100パワーがいたら、それは面白い事になるんじゃないかと。
ICDDが2ndフルをリリースしたのが2011年夏~秋。
勿論1stから大ハマりだった自分ですが、この新譜2ndは更に洗練されていて、聴いた瞬間に虜になりました。
「これはまさにメタル史に名を刻むべき作品だ!」
と思ったんですが、悲しい事にICDDは同人サークルであるため、一般的なメタラーには認知度が極めて低いという現実がありました。
そしてふと思いました。
「ライヴできないのかな。」
音源を聴く限り、ちゃんとした(バンド所属の)ギタリストが演奏しているようだし、何より自分が超観たい!と思い、年末、聖地へと、ICDDのブレインであるRib:y(uhki)さんに、思いを伝えに行きました。
「ライヴできませんか?」と。
「同人だし、『万が一、スタジオ補正だ音源詐欺だ、ライヴなんてできるワケない!』っていうんであれば諦めますけど、もしメンバーの招集ができれば再現可能という事であれば、是非やってほしいです!」
って、言いに行ったんですよねw
それが発端で、今回最初で最後になる(かもしれない)ライヴ出演となったワケです。
Imperial Circus Dead Decadence
http://www.lagoco.com/ICDD2/
同人音楽界の雄、ICDD. そのドラマチックな楽曲展開はメロデスやシンフォブラックを基調としながらも、さながら劇場のような流麗さと荘厳さをもって聴くものを圧倒する。ヴォーカル、コンポーズ、アートワークの徹底したトータルプロデュースによる完璧な世界観は、息継ぐ間もないほどの感動と混沌に溢れている。
メロデス、シンフォブラック、V系、同人音楽・・・・その全てが混在し、それぞれの足りない部分をそれぞれが補いあうという、隙のないメタルを繰り広げています。
それは単純にクサいとか、厨二っぽいとか、そんな言葉のみで片付けられるような、浅いものではありません。
全ての要素が強く主張し合い、それでいて散漫としていない。言葉にするとよくありがちで単純そうだけど、これって結構できない事です。
Officialの動画ではないんですが、最新2ndのオープニングチューン、「劇愛の呼声が溺哀の叫声を喰らう」。
実に衝撃的なので是非聴いてみてください。
続いてこちらは、アルバム本編の締めとなる「謳」。
こちらは特に、歌詞が良すぎるので、是非Official Siteの方で読みながら聴いてみてください。