前に勤めていた会社で知り合った、60代のおじさん。
2年くらい前に、肺ガンになって、ガンセンターで治療してた。
手術して、経過もよくて、退院してきたときに、友達と会いに行った。
すごく痩せてて、抗がん剤の影響か、スキンヘッドだった。
でも、前と変わらず、私の名前を呼んでくれて、
新しくできた空港から出発する飛行機がうちの窓から見えるんだよ
孫はいないけど、甥っ子の子供が『じいじじいじ』って騒がしいくらいに遊びに来ては言ってくるんだ
治療の為に、月1回、東京に泊まりがけで行ってるんだ
って話してた。
そのとき、私はまださくらを出産する前で、
産まれたら、会いにくるからね
三宅のじいじ(←って呼んでた)にとって、私の赤ちゃんは孫みたいなもんだから
って話してた。
でも、半年前に、
さくらと会いにいく前に、亡くなってしまった‥‥
なんで会いにいかなかったんだろう
ってすごい思った‥‥
お通夜に言って顔を見ても、まだ信じられなくて。
奥様から
『赤ちゃんが産まれたって聞いて、何かお祝いをあげなきゃね』って話してたんです
って聞いて、涙が止まらなくなった。
亡くなってから1ヶ月くらいして、さくらとパパとお線香をあげに行った。
さくらのこと、見えたかな?
さくらのこと、抱いてくれたかな?
三宅のじいじ、さくらは今日も元気だよ。
今日はね、じいじの奥様が昨日贈ってきてくれた、出産祝いにいただいたお洋服を着て遊んでるよ。
また、顔見せに行くからね。
さくら、重たいから覚悟してよ。
首を長くして、待っててね。
