北岳レポ2/2

北岳レポ1からのつづき
肩ノ小屋にテント泊の申し込みをし急いでテント設営しないと。辺りは漆黒の闇が迫っている。テント泊2人で1000円。支払いをしながら山小屋を何気なく見渡す。へー色々売ってんだな~・・・ん??「水1リットル100円」。何!?
100円????なんで・・・ウソでしょ?
売ってんじゃん、水・・・・・・・しかも安い。。。。
天然水ではないけど殺菌してあるれっきとした飲用水がそこにはあった。
僕らの今日1日がもろくも崩れ去った瞬間だった。「なんでだよ・・・」を心の中で繰り返しながら設営場所に戻りテントを設営。

この時点で持ってきた水のストック6リットル。相方に事実を告げると顔は普通だったが心で殺す!と思ったに違いない。すまん。。。
それからの僕たちはテントの周りの高山植物さんたちにも水をかけてあげたりできる心の広い人たちになったのだった・・・
夕食は当初パスタ、餃子、野菜炒めソーセージ入りというのを考えてたんだけど日没後急激に気温が下がり始めたため翌日の昼に予定していた辛ラーメンに。水もたっぷり使えるしね。調理は前室内で行う。山岳用のテントは前室があまりないけどオートキャンプ系のこいつには広い前室があるから少し重いけど2人とかだとこれ持ってきちゃう。まぁこれしか持ってないし。
通りすがりの登山者たちも前室
~って言ってたから、ちょっと嬉しかった。2個あったので1こずつ調理。1個目は野菜にソーセージ、餃子をぶち込み通常の粉末スープのノーマルバージョン。鷹の爪をプラスして血行、体温アップ。(するかな??)2個目は本来予定していたパ
スタのトマトソースを使いさっきと同じ材料ににんにく、オリーブオイルをプラスしたパスタラーメン。結構美味かった。

まぁ山では何食べても美味いんだけどね。
今日の肉体疲労の根源なビール、サワーもすべて飲み干し就寝。風で揺れるフライシートの音が雨のように聞こえたけど間もなく意識が遠くなっていった。
翌日4時半起床。すでにテント内部が赤く染まり始めてる。急いでカメラを手に外へ。半分寝ぼけてたのでテントから出てこけた。
すでに大勢の人たちが朝日を待っている。

朝の幻想世界。これは写真では伝えきれないけどやっぱ感動です。



朝日が昇りきると本格的な朝がやってきてにわかに騒がしくなる。さぁおれたちも行こう。
ウィダーインゼリーのエネルギーで肩ノ小屋から30分、北岳頂上。

毎回そうだが無事頂上まで来れたことに感謝。
向こうに間ノ岳も見える。

実はこの日間ノ岳も密かに狙っていたのだが時間と天候的な部分も含め検討した結果、今回は断念することに。次までに実力をつけ八本歯コル経由で狙うことにしよう。
テントに戻り少し眠って下山。懸案の水問題も水ダイエット?的な飲み方と植物さんたちへのご褒美でかなりクリアされた。
僕たちも高山植物もすこぶる元気になったところで、昨日より楽に下山できる予定だったのだが、今回の山行はとことんきつい方向にベクトルが向いていたらしい・・・
下山ルートでは登ったルートと違う草すべりコースを選択。白根御池小屋までもそこそこの下り。体力がまだあるのでパワーで下りれた感じ。(後日調べたらこの区間が一番きついみたい…)そこまで来たらゴールの広河原まで参考時間で2時間10分。余裕でランチを取った。余裕の象徴がこれ。

めちゃくちゃ冷えてて最高。1本500円。本当に最高だったよ

2本飲みほし赤ら顔で出発。
しかしそこからの白根御池コースこそビールで慢心した僕らにとって地獄の体力コースだったのだ・・・
歩いても歩いてもつく気配が全くない急斜面の連続。標高2200m台の白根御池小屋から1500mの広河原まで一切妥協なし。
妥協のないこだわりの急坂は僕たちから言葉と体力、そして膝の自由を奪い、頂上での達成感さえ失くしかけた。いや失くしてたね、その時あったのは後悔感だけだったと思う。
膝裏どころか頭までしびれて麻痺しそうになったころ、ようやく広河原着。あまりにも最後の最後まで試されてたので合流ポイントについたことも気付かないぐらいすごかった。
あー・・・一段落だ~・・・休憩しよう・・・ん?何この看板??あと何分だ???
え!?ここゴールじゃんってな感じ。
この最後までしっかり手を抜かない辺り、北岳のプロフェショナルさを思い知らされた気がする。
しかしこのコースを登りに選択しないで本当によかった。
昨日の荷物でこの急坂を登る姿を想像するとぞっとする。
無事帰って来れたけど、今回の教訓として
・コース、山小屋情報など下調べは入念に
・等高線など地図情報を読み解く力をつける
・キャパオーバーの重さは厳禁
・お酒は山小屋で買ってもいいじゃないか です。よく考えたら当たり前のことですね。
さて次はどこに登ろうかな・・・