大塚ホールディングス株式会社は1961年に設立された会社です。大塚製薬や大塚薬品工業、大塚化学、大塚食品などさまざまな事業展開をしている会社としても知られています。大塚だからできること、そして大塚にしかできないことを実践するために日々研鑽をしている会社でもあるのです。

今回は大塚ホールディングスという大企業が持っている企業理念や事業内容、そして強みなどさまざまな部分にスポットライトをあてて紹介していきます。

 

  大塚ホールディングス株式会社の企業理念は人の健康に貢献すること

 

大塚ホールディングス株式会社と言っても、先述したようにさまざまな子会社があります。そのため、会社によってメインとしている事業が異なるのです。しかし、基本的に人の健康に貢献するという企業理念はどの会社も変わっていません。

大塚ホールディングス株式会社の敷地内には3つのモニュメントがあります。このモニュメントこそ企業理念を表しているものと言っても過言ではありません。

さまざまな技術などを生み出している会社でもありますが、その根底にあるものは人の健康に関することなのです。それらを重要視したことによって生み出されたものが、現在の大塚ホールディングスを支えている商品や技術と言ってもいいでしょう。

 

巨大なトマトの木

 

敷地内には大きなトマトの木があります。どれくらい大きいのかと言えば、ホールの天井全体を覆うほどの巨大に育っています。通常の木にはあるはずの土を取り除き、水気耕栽培を実行したことによって根っこ部分を解放した結果、植物が持つ能力を最大限に引き出したことで巨大に育ったのです。

ちなみにこの巨大なトマトの木は年間数千個の実をつけると言われています。このトマトの木が表す企業理念は既成概念に縛られないことで、さまざまな潜在能力を引き出すというメッセージが込められているのです。
 

曲がった巨大杉

 

2つ目のモニュメントとして、曲がった巨大杉があります。本来杉の大木は曲がらないはずなのです。しかし、会社敷地内にあるモニュメントの曲がった巨大杉はまるでお辞儀をしているかのような曲がり方をしています。

一見すると不安定に見える形をしていますが、絶妙なバランスを持っていることから阪神・淡路大震災の時の地震にも耐えた過去を持っているのです。このモニュメントが表すこととして、見た目の印象と実際の例が異なるということを語りかけています。

普段では決してありえない巨大杉の曲がり方は、人に対する丁寧さを表しているのではないかという意見もあるようです。
 

水に浮かぶ石


一般的に石が水の上に浮かぶことはありません。しかし敷地内のモニュメントの3つ目である水に浮かぶ石は名前の通り、大きな石が水面にいくつも浮かんでいるのです。

大きな石が水に浮いているということで、発想の転換や常識にとらわれないことの大切さという企業理念を社員たちに教えてくれています。

健康に関すること、さまざまな事業に関することで重要視されているのは発想の転換、そして常識にとらわれない柔軟な思考力となります。この水に浮かぶ石はそういった部分を実際に社員に教えてくれています。

 

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  大塚ホールディングス株式会社の事業内容

 

こちらの会社は大きく分けて4つの事業があります。

医療関連、ニュートラシューティカルズ事業、消費者関連事業、そしてその他の事業です。こちらでは、4つの事業に注目して紹介していきます。
 

医療関連事業について

 

こちらの会社の医療関連事業については、顕在化しているけれど満たされない医療上のニーズというテーマを掲げています。

特に重点領域として設定をしているのが精神や神経領域、そしてがん領域です。そこから循環器や腎領域、消化器領域など幅広く展開されていきます。

治療薬や診断薬、医療機器に臨床栄養製品などさまざまな医療に関する研究が行われているのです。実際に開発された薬や医療機器などによって診断から治療まで包括的なヘルスケアサービスの提供につながっています。
 

ニュートラシューティカルズ関連事業について

 

ニュートラシューティカルズ関連事業と言っても、どのような事業なのかピンと来ない人もいるのではないでしょうか。

ニュートラシューティカルズ関連事業では、機能性飲料や食品の開発、コスメディクス、OTC医薬品や医薬部部外品などに携わる事業のことを指します。機能性飲料としてもっとも知名度が高いものとしてポカリスエットなどがあげられます。

健康維持や増進をサポートするための飲料や食品、そして科学的根拠に基づいた製品開発に取り組むことによって、さまざまな健康効果を消費者に与えることができます。
 

消費者関連事業について

 

消費者関連事業には飲料や食品、酒類などの開発を行っています。ちなみに、今では当たり前になっているレトルトカレーを世界初で販売したのはこちらの会社です。1968年にボンカレーを発売して現在でも親しまれている食品となっています。

常に時代の先駆けのような製品を作り出している会社と言ってもいいでしょう。消費者関連事業では、大塚食品株式会社が中心となって、人々の身近で便利、そして健康的な食品や飲料の開発をしているのです。

ボンカレーのようなレトルト食品だけではなく、量やカロリーを自分にあわせられるマイサイズシリーズ、肉の代わりに大豆を使ったゼロミートなど、一見するとありそうでなかったという時代の先駆け商品を世に送り出しています。

企業理念に基づいた研究を続けているからこそ、常識にとらわれない、発想の転換などの概念を持っているからこそ、時代の先取りをできる商品開発ができているのです。
 

その他の事業について

 

大塚ホールディングスには、その他の事業があります。その他の事業と言っても、大塚化学と大塚電子をメインとした科学製品や電子機器の研究や販売を行っているのです。

機能化学品、倉庫や運送、包装に電子機器、そしてファインケミカルなどさまざまな事業がその他に分類されているのです。運輸や倉庫業、物流などを最先端の科学技術で支えるのが」こちらの事業なのです。

これらの技術を発展させていくことによって、さまざまなジャンルを支えることができます。技術が発展することにより、それらを必要とする現場で働く人の負担を抑えることができるのです。

常識にとらわれないという部分は、飲料や食品開発の時だけに使われるものではありません。こういった技術面の開発でもその言葉を理念に考えているのです。その結果、さまざまな発展をもたらして、大塚の名前やブランド力は更に高くなっています。

 

大塚ホールディングス株式会社 | LinkedIn

 

  人を強みとする大塚ホールディングス株式会社について

 

こちらの会社の強みは「人」です。揺るがない企業理念を貫き通す人がいるからこそ、さまざまな商品の開発や健康に関していろいろな貢献ができているのでしょう。こちらの会社の強みについて詳しく紹介していきます。

これほどまでに大きく発展した企業が強みとする部分は何なのかと気になる人もいるでしょう。その答えは「人」です。なぜ「人」が強みになっているのかは以下で説明をしていくので参考にしてみてください。
 

ゆるぎない企業理念が最大の強み

 

こちらの会社の最大の強みと言っても過言ではないもの、それが揺るがない企業理念です。先述したように、既成概念にとらわれないという企業理念を持っている会社です。

大塚にしかできないこと、大塚だからできることを追求し続けた結果、時代の先取りをするような商品開発につながっています。

こちらの会社が展開している国の数は32か国です。事業展開をしている各国、そして地域のオフィスにしっかりと企業理念を提示しています。だからこそ、さまざまな商品開発をすることができるのです。

どれだけ大きな会社となっても、初心を忘れない企業理念を持っていることが最大の強みです。その強いがあるからこそ、今の大塚を作り、これからの大塚を作っていくことになるのでしょう。
 

健康課題の解決を目指している

 

こちらの会社はトータルヘルスケアを実現するための研究を重ねています。健康に関する課題はさまざまなものがあり、それらを解決するためには、科学的根拠に基づいたさまざまな製品やサービスの提供が必要です。

健康課題と言っても、目先の解決だけではありません。10年後や20年後、日本だけではなく世界中の人が健康で笑顔でいられるような事業展開が強みです。

健康に必要なものは例をあげればキリがありません。それほど、健康に関して人間は足りないものが多くあるからです。大塚ホールディングスでは、将来を見据えた研究をしています。

健康課題を解決するためには、ひとつの項目にこだわるのではいけません。治療薬や医療機器、消費者製品や化学品など総合的な部分を考えることで見えてくる解決方法もあるからです。大塚ホールディングスの強みとして、多様性のある事業を行うことによって世界中の人の健康という大きな目標を夢で終わらせないのでしょう。
 

独創性のある追求

 

基本的に大塚ホールディングスは研究開発から販売に至るまで、すべてバリューチェーンで企業理念に掲げています。独創性と言葉にするのは簡単なことですが、決して簡単なことではありません。

特に健康や医療に置いては既に確立されている部分が多くあるからです。さまざまな部分で確立されているのに、そこから新しいものを生み出すのは至難の業です。

だけど、大塚ホールディングスはさまざまな商品を生み出しています。常に新しい可能性を見出そうとしているからこそできることなのです。
 

グローバルな展開を進めている

 

大塚ホールディングスの強みとして、グローバルな展開をしている部分でしょう。海外輸液事業会社は16社、ポカリスエットの展開数は20か国以上、結核治療薬デラマニドの展開数は120か国となっています。

文化や風習などが異なる国や地域への展開数としては巨大なものとなっています。しかも、大塚ホールディングスは現時点の展開数に満足しているわけではありません。これからも更に多くの国や地域への社会問題や課題に対して解決のための製品研究やサービス提供を考えています。

グローバル展開と同時に粘り強いブランド育成力も強みのひとつです。特にポカリスエットはさまざまな国での使用経験があるので、豊富な国でポカリスエットの名前は知られているのです。それだけ大塚ホールディングスのブランド力は培われているということです。
 

  まとめ

 

大塚ホールディングスとしては会社名にピンと来なくても、大塚製薬などを聞けば分かる人も多いのではないでしょうか。さまざまな大塚の会社を束ねているのが大塚ホールディングスです。

今でこそ誰もが知る会社となっていますが、現在に至るまではさまざまな苦難がありました。1953年にはオロナインH軟膏を発売、その後はボンカレーなどのレトルト食品の開発、オロナミンCやポカリスエット、カロリーメイトなどのアスリートも御用達と言われる製品の開発や販売をしています。

創業から現在に至るまでのぶれない企業理念が、今では当たり前と言われる商品の開発や販売につながっているのでしょう。研究や販売だけではなく買収などにも力を入れています。他の企業の技術や知識を大塚のものと組み合わせることによって新しく生まれてきた商品もあるのです。

大塚ホールディングスには主要となる7つの会社があります。この7つの会社がさまざまな商品の開発や販売、そして技術を生み出しているのです。今では当たり前になっているものも、さまざまな苦難を乗り越えた上で生み出されてきたものばかりです。

これまでに大塚ホールディングスの技術や商品が必要だったように、これからもさまざまな部分で大塚ホールディングスのものが必要になってくる部分があることでしょう。人々の健康のために大塚ホールディングスはいろいろな研究を重ねて続けて、人々の暮らしや健康に寄り添ってくれるのだと覚えておきましょう。
 

  会社概要

 

会社名:大塚ホールディングス株式会社
代表者名:樋口達夫
資本金:816億90百万円
アクセス:品川駅より徒歩5分
公式サイト:https://www.otsuka.com/jp/