みなさんご存知の通りニセモノは中国で製造されるものがほとんどです。人件費の高騰で一部ベトナムやバングラデシュにもニセモノ工場が増えているそうですが、中国の比ではないでしょう。
これらのニセモノはもちろん中国国内で消費されるものもあるのですが、ほとんどが海外向けです。日本や韓国にももちろん輸出されていますが、一番多いのが米国です。
LAの税関もかなり頑張って水際対策をして「ルブタンのニセモノを5万足摘発」などという成果をあげることもあるのですが、全てをチェックする人手も時間も予算も十分ではないので、かなりの数のブランドのニセモノが米国には入ってきています。
米国では韓国のようにニセモノショップが実店舗を構えるというのはほとんど不可能なので、輸入されたニセモノのほとんどはオンラインで販売されます。これらのニセモノショップのほとんどが「WORLD WIDE DELIVERY(全世界配達OK)」を売りにしています。
「ちゃんとNYから届いたから安心」と思っている初心者バイヤーさんもいるようですが、もとは中国からかもしれません。 中国から届くと皆、疑ってかかるのに「発送先アメリカ」だと安心してしまうのは微妙ですよね。
大体、米国でヨーロッパブランドが欧州よりも安く買えることはほとんどありません。為替が短期間に乱高下してタイミングがよければ結果的に少し安かったということはありえますが、それもかなり稀です。
その大きな理由は税制です。EU諸国のほとんどの国では日用品以外がほとんど「内税表示」です。つまり、1000ユーロのルブタンであれば、国にもよりますが、17%から21%前後がVAT(付加価値税)です。 税金分がいくらかというにはいちいちレシートを見ないとわかりません。
米国での正規販売額を決める際には、各ブランドがこの欧州での税込み価格をベースに各社の社内レートで換算します。
米国は州によってSALES TAX(売上税)の税率が違いますので、外税表示です。平均10%前後ですが、州によっては12%を超えることもあるようです。
つまり米国で販売される欧州商品は :
【欧州の税込み価格 X 社内レート 】に米国の州税をプラスした金額になります。
この社内レートも為替リスク回避のため、当然銀行間レートなどではなく、キャッシュレートよりも更に米国の消費者にとって不利益になるレートです。
つまり、欧州ブランドを日本にいて米国から仕入れて売る、というのはこれに日本の関税がプラスされるわけですからかなり割高になります。
米国に住んでいても欧州ブランドを欧州のバイヤーさんと同じ価格で売るのは不可能です。当然価格は割高になります。 米国ブランドはその逆で、欧州のバイヤーさんが米国バイヤーよりも安く取り扱うのは難しいでしょう。
つまり、もし「日本のバイヤーさんなのに欧州ブランドが米国からのお取り寄せでかなり安い」という場合にはかなり怪しいわけです。
よく「アウトレットからのお取り寄せなので、日本でも格安でお取り扱いしています」という表現がありますが、各ブランドの正規アウトレットはほとんどが実店舗で、店舗で買付をしないといけません。 当然日本への発送などはしてくれません。
つまり、正規アウトレットであれば必ずレシートが用意できます。
例えば、yahoo やgoogleのUSA版で「christianlouboutin outlet」と入力してみてください。 公式サイトやデパートのサイト以外にものすごい数のニセモノサイトがでてきます。 価格が$199ー$399とかで、ルブタンをご存知ない方は「3万円もするんだったら本物かも」と思うらしいのですが、そう思った方は公式サイトで正規販売価格を確かめて’みてください。
米国でもマーシャルズ(という名前だったような気がする)というちょっとオシャレな安売りデパートでルブタンがおいてあることが稀にあるのですが、それでも販売価格は安いものでも$500近く、セキュリティのひとが側に立っています。1時間後に見に行ったら全てきれいに売り切れてましたが。。
普通のデパートでもセール時は半額になるものもありますが、かなりのひとが試し履きをするので、とても新品にはみえません。。。
なぜルブタンを例に記事を書いたかというと、バイマでモンクレールやUGGのニセモノが減ったのに反比例するかのようにルブタンのニセモノ?らしきものが増えてきたからです。ニセモノでも仕入れ価格がそこそこ高く、そこに利益が上乗せされて、画像でも見分けがつかないケースが多いのですが、商品説明を読むと「??????」なのが散見されます。
皆様、ご注意を。
