幸せになれない道
先日、女性のお客様が子供について話していた。
「彼氏や彼女と泊まりに行っても何しててもいいけど
嘘だけはつかないでちゃんと話して行って
って言ってるんですよ」
〇〇さんは自分が若い頃は親に対してやっぱり何でも言っていってたんですか?
「ううん。
私は、やっぱり隠してたから。
でも、それが後ろめたくて嫌だったから。
せっかく出かけるのに楽しめないじゃないですかぁ。
だからそんな思いさせたくないから
ちゃんと申告していって〜って」
この言葉聞いて
なんだか胸がチクッってなった。
私は逆にその秘密の気持ちに快感を覚えていた。
内緒のことしてる
私だけの秘密
そんな気持ちに溺れていたけれど
そんな気持ちは一時だけだってことに気がつけなかった。
後から思えばだけど
本当の幸せってのは彼女の言うとおりなんだと
今、つくづく身に染みている。
こんな考えしながら生きてきた私は
幸せになれない道ばかり選んできたんだなぁ。
今の彼も私と付き合い始めた頃、よく言っていた。
親にちゃんと言わなきゃダメだ。
オレは親にいちいち監視するようなことは聞いてくるなって
警察沙汰になるようなことは絶対しないからって言ってあるから自由にできている
あなたはそんな歳になって秘密にしてなきゃいけないことしてるの?
誰にも悪いことなんてしてないんだから
堂々としてていいんじゃない?
親にもちゃんと言ったらもっと気楽に出かけられるでしょ?
親とも話が増えるでしょ?
オレのことネタにしてもいいから
そうやって話してれば
親だって安心するでしょ
って。
本当の幸せは
後ろめたい気持ちも秘密もない
誠実な生き方なんだなぁ。