「メンズのための推薦絵本4冊」
■ エントリーNo.1 韓国より
「こいぬのうんち」 クォン・ジョンセン/文 チョン・スンガク/絵
――ぼくは きたない うんち。なんの やくにも たたないんだ。ぼくは これから どうすれば いいんだろう?――(本文より抜粋)
なかなか衝撃的な一冊目を選んだと自負しております。多くの男子って、うんち大好きじゃないですか(笑)。この本は、自分のことを「くそ野郎だ」と思ってヘコんでしまいそうなときに読んでみてください。本当の「カス」なんて、いないんです、きっと。絵本の中の"こいぬのうんち"君からもそれが分かるはず。
■ エントリーNo.2 スペインより
「きみは太陽のようにきれいだよ」 チェマ・エラス/文 ロサ・オスナ/絵
――きみは太陽のようにきれいだし、暗い目をしていても、ぼくには夜空の星のように見える――(本文より抜粋)
「私はもうおばあさんだから、パーティーなんか似合わないわ」というおばあちゃん。「でもアナ、君は太陽のように、とてもきれいだよ」というおじいちゃん。そんなおじいちゃん&おばあちゃんの、ほのぼのでアツアツなラブストーリー。このおじいちゃんの、「君のしわしわの顔や手足の肌は、タルトにのせるクルミみたいだ」という褒め言葉が日本女子の胸に刺さるか否かは別として。「日本のメンズよ、こんな風にいつまでもパートナーを愛し、喜ばせ続けてくださいね!」という気持ちで紹介しました。
■ エントリーNo.3 スイスより
「ぼくは くまのままで いたかったのに……」 イエルク・シュタイナー/文 イエルク・ミュラー/絵
――なにか だいじなことを わすれてしまったらしいな、と くまはおもった。はて なんだろう?――(本文より抜粋)
ある日冬眠から覚めた"くま"が、人間に工場職員になることを強いられ、自分が何者であるかを証明できなくなってしまう話。「今、社会の中で、自分は自分たることが出来ているのか?」と考えさせられます。大人になって読み返して、「せわしなく働く社会人の胸に、こんなにダイレクトに刺さる本はない!」としみじみ思わずにはいられません。それほど有名ではありませんが、初版は1978年というロングセラー。環境問題にも触れている、ほんとに深い作品です。
■ エントリーNo.4 日本より
「だいじょうぶ だいじょうぶ」 いとうひろし/文・絵
――それは この よのなか、そんなに わるい ことばかりじゃ ないって ことでした。――(本文より抜粋)
「わけもなく"ぼく"をぶつけんちゃん」、「街をウヨウヨしているバイ菌」、「勉強したって読めそうにない外国語」…。不安や恐怖に出会うたび、"ぼく"を助けてくれるおじいちゃんのおまじない、「だいじょうぶ だいじょうぶ」。「これを読むと、自分もとてもホッとするんです」と、司書さんからご推薦いただきました。まだ「だいじょうぶ」と言ってもらいたい側の私ですが、いつかは言ってあげられる側の大人になりたいな……なんてことも考えちゃいました。
その他にも特におすすめしたい絵本として、『ソフィーはとってもおこったの!』(アメリカ発。女子のヒステリックがよく描かれている)、『三ねんねたろう』(日本発。怠け者の浪漫です。)、『ルリユールおじさん』(フランス発。職人のシブイ姿にグッと来る。)、『ともだちや』(日本発。友情を1時間100円で売るなんてシュール!)など、本当はたくさんあるのですが、今日はここまで。絵本という芸術に少しでもひっかかりを感じたあなた、地元の図書館にぜひ足を運んでみてくださいね!
(つくしの万葉/プレスラボ)