新緑の山々を眺めていると
どうにもたまらなくなって
「ちょっとでいいから山へ行こう」
と言う気分になったのがお昼すぎ。
金華山や百々ヶ峰ならキッチリと楽しみたいし
眉山や鷺山だと物足りなさ過ぎる。
そこで
かつて「いにしえの街道・東山道だったかも知れない」と聞かされた
鍋坂峠へ行ってみる事に。
鵜飼大橋で長良川を渡り、日野の住宅街を東へ抜けて開けた場所から南を見ると
なだらかな舟伏山と稜線をつなぐ岩田山、その向こうに兎走山。
鍋坂峠は、その岩田山と兎走山との間の鞍部らしい。
輪中地帯の水屋にも似た建物の間を東へ進むとやがて
山に突き当たる。
このあたりに入山口が有るはずなのに、見当たらない。
しばらく山裾の林道をうろついてみる。
たけのこ掘りのおっちゃんたちに「なんだこいつ」的な目で見られながらも
「どうやらこれっぽい」ばしょ発見。
とりあえずここから入山。
おもったよりクモの巣がうるさいので小枝をひろって振り回しながら歩く。
峠道と言うよりも涸れ沢っぽい。
そして
藪漕ぎの必要は無いけれど、思ったより自然に帰ろうとしている。
なぜかピントも合わない。(4~5回シャッター切ったけど似たようなモノ)
竹やぶを過ぎても倒木。
回り込めないので倒木をまたいだり潜ったり。
うんざりしかけた頃、ちょっと開けた場所に出る。
足元に
これまで歩いてきた道と釣り合いに疑問が残るほどの立派な看板。
右手の急斜面が岩田山で左手が兎走山。
左手の斜面はなだらかだけれど、人が入った形跡はない。
岩田山の急斜面には石積みと、それに沿うように踏み跡が有る。
「そう言えば、この峠には古墳があったはずだ」と思って見回す。
さっぱり分からない。
これかな?
それともこれ?
ちゃんと調べて来りゃ良かった。
このまま進んで岩田の春日神社へ下りていくのもいいけれど
それだと日野の竹やぶに置いてきた自転車を取りに行かなくてはイケない。
岩田方面へ行くのは断念して、ちょっとだけ岩田山へ入ってみる。
所々に石積みのしてある涸れ沢沿いに斜面を上がってみる。
10分も進まないうちに
進めなくなる(笑)。
おかしいな、付近の小学校とか遠足に来ないのかな?
鍋坂峠まで戻って考える。
自転車まで戻りましょうか。
峠道は「いかにも古道っぽい石畳」のようにも見える足元
だけども、あちこち浮石になってて油断ができない。
倒木が朽ちてその上に枯れ葉が積もっているので時々足が「ズブッ」と沈む。
どうやら、日野から峠へ行く人はあまりいないらしい。
ほんのちょっと通る人が増えるだけで、ずいぶん違ってくるんだろうな。
なんて思いながらも、竹やぶに到着。
竹の子掘りのおちゃんに睨まれながら、山を脱出。
一時間ほど山中でのたうち回れたので、ちょっと気分が晴れた。
以前、岩田側の入山口である春日神社へ行った時
「舟伏山の山頂はこっちですよ」と言うしっかりした看板があったと記憶しているので
ちゃんとした人達はおそらくそっちから山へ入っているのだろうと推測。
もしくは
金華山側から舟伏山へ入っているのでしょう。
いつか舟伏山の「蛇首塚」を見に行かなくては。
それでは、また。











