1つ、俺は色々物事にぶつかっている時にやることで、決めていることがあります。
それは、「専門家に聞かない」ということです。
もちろん、例外はあるし、最終的に専門的な知識が必要になり、いわゆる「その道」の人に話を聞いたりすることもある。「基本的に」、という話です。
例えるなら、作曲している時に、ベースのフレーズを迷っているとする。こういう場合、ベーシストに話を聞かず、全く関係の無い、言ってしまえば楽器経験もあまり無い人に話を聞いてもらったりする。
(まあたぶん、俺の曲があまり技術的なものを要求してないからというのが大前提っぽいんだけど)
さて、「どうせ身近の話しやすい人に相談しているだけだろ」と思うかもしれないけど、実はそれは全く違くて、
「あの、お久しぶりです…突然ですけど、お話聞いてもらいたくって…」みたいな感じ。
個人的には、楽器経験者に相談するより1000倍ハードルが高いです。
完全に非効率なことをしているようにしか見えないと思います。実際相談しても、「ん〜…よくわかんないけどまあいいんじゃないかな…」のような答えが返ってくることも少なくない。でも、それでいいんです。
対処法もわからない中で、必死に言葉を絞り出そうとしてる感じ。それを見たいんです。あとはそこから、こっちが何かをそこから感じてヒントにするだけ。
専門家に聞くと、アベレージ高めの答えがキチンと返って来ちゃうんですよね。そういう人に、俺は相談を投げて、あとは口を開けて待っていれば、答えを教えてくれる。なんかそれが少しもどかしいんです。
俺は、なんかこのコナンくんの閃き的なものが大切だと思っていて、こういうのってふとした何気ない日常から急に気づいたりするじゃないですか。この感覚って、誰かに答えを貰うだけじゃ絶対に得ることができないよなって、思います。
つまり、専門家というよりも、この閃きのヒントを話してくれそうな人に、相談しているというわけです。
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じゃあ、その人選はどうしているのかという話ですけど、「おそらくこの話、否が応でも真剣になってくれるだろうな」と思う人を選んでいます。
極端な例ですが、「失恋」の曲を作る場合、相談するメンバーは直近で失恋した人達で固めるみたいな、そんな感じです。今現在の身近な問題として受け取ってもらえそうというか。その中の1人に、「このギターどう?」とか、当人にとっては訳がわからないと思いますが、そんな質問をしたりします。
なんかさっきから例が作曲ですが、別にこれは作曲に限った話ではないです。まあでも、わかりやすいかなと思って。なのでこのままいきたいと思います。
そんなノリで作ったのが、実はこの曲だったりします。
作詞作曲アレンジ全部1人なのですが、ちょくちょくアドバイザーとして何人か絡んでいます。
アドバイザーから、MV撮影まで関わった人全員が
「何処かしらなんか引っかかってくれんじゃねーか」メンバーで固めることが、ありがたいことにできました。
引っかかってくれる場所というか、「引っかかり方」自体はそのメンバー内でもおそらくバラバラだろうな。とは思っていて。それによって結果もバラバラなものになるんじゃないかなと、不安がなかったわけではありませんが、結果1つの強めなベクトルが生まれたので良かったと思います。
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これに取り組んでいる時に、すごく好きになった言葉が1つあって。「なんとなく」という言葉です。
「んーなんとなくこっち」とか、「なんとなくだけど」みたいな。
本来、その「なんとなく」の理由を探し求めるべきなのでしょうけど、悩んだ挙句、出た言葉が「なんとなく」だったのを聞いたときは、なんだかシャレにならないパワーを感じました。こういうのも俺は大事にしたい人みたいです。
また、この方法で1つ「まだまだだなぁ〜」と気づいたことがあって。
それは、「え!?あなたにもこれ、引っかかってたの!?」問題です。
ありがたい事に感想とか頂いたりするんですけど、なんかシャレにならないくらいブッ刺さってる人も居るみたいで。
「俺が思うあなた」はそんなグッとこないと思っていたので、人を見るって難しいなあと思いました。
「俺が思うあなた」と「実際のあなた」の差は、当たり前だけど半端じゃないってことを、改めて考えさせられました。
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まあそんな俺の相談のもと生まれたやつなので、良かったら是非聞いてくれたらと思います。
不思議なことに、世に出してからは、俺はほぼ聞いてないです…。
メンバーには冗談交じりで「三親等まで宣伝しような」みたいなことを言いましたが、もし気に入ってくれた人がいれば、そっと身近な人にでも、勧めてくれれば何よりです。
次のやつも作っているところです。ビックリするくらい暗いです。なので、春前には出さないと変な感じになりそうなので、頑張ります。
それでは
おわり
