僕とゆでちゃんの出会い〜YUDECHANG〜 | けんけんパー

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雑談をする場所です。

 

※これは『ゆでちゃん』の紹介です。もしこれを見て、ゆでちゃんを聞いてくださる方がいれば"絶対に"次の事を守って欲しいなって思います。

 


・夜に聞く(寝る前の暗闇がベスト)

・イヤホンで聞く(最重要)

・他ブログ等で聞く前にネタバレをしない(この記事はオーケー)

 



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ちょくちょく話題にしてるけど、World's End Girlfriendという音楽ユニットがいます。





基本インスト、エレクトロニカアンビエントって感じなんですが、急に歌モノになったり、語り始めたり、えらいノイズになったり、ミニマムになったり、なかなかよくわからないユニットです。





2017年の冬に出た新曲も聞いたんですが、「お、おう…」って感じでした。「理解させてくれない」って点では、ちょっと悔しいなって感じもあります。

 

 


んでもたまにとんでもない名曲があったりするから、これまた厄介なんですよね。そんな期待感だけで追いかけています。




最近、発売してるアルバムシングルをようやくほぼ全て聞くことができたのですが、今回はそんなWEGのシングル曲、『ゆでちゃん』についてです。



 

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僕がこの曲を聞くときは、ちょうど寝ようとしてたときでした。布団の中でダラダラとスマホをいじっていた時に、ふと思いつきで、このゆでちゃんを聞いてみました。今日はこれでも聞きながら寝ようかなって感じでした。

 




 

開始2秒で気づきました。「まずい、これはまずい」と。すぐに停止ボタンを押して、布団からはみ出ていた左足を急いでしまいました。急いで左足をしまったので、お腹の横あたりにかかっていた布団がズレてしまい、少し隙間が出来てしまいました。急いでその隙間を密閉して、「布団ジップロック俺」状態にしました。

 


 

この「隙間からお化けが入ってくるんじゃないか」という、子供の頃の最大級の悩みを、まさかまた体感するとは思いませんでした。

 


 

二つ、困ったことに気づきました。一つは、目が完全に覚めてしまったのです。


もう一つは、まだゆでちゃんを2秒程度しか聞いてないということです。


 

 

なので、もう一度聞いてみることにしました。2秒しか聞いてないですが、ゆでちゃんがどういうものかはもう理解できました。先ほどこんなに恐怖を覚えたのは、予想外の方向で不意打ちを食らっただけなのです。わかっている状態では、もう余裕です。


 


 

というわけで、ゆでちゃんをはじめから戻し、再度聞き始めました。

 




 

 

 

 




 

1分後、停止ボタンを押しました。「まじふざけんなよww」と僕は手を叩きながら爆笑してました。





なぜ笑っているのかというと、恐ろし過ぎて笑わないとやってけないのです。だんだんと僕はゆでちゃんにイライラし始めました。




「なんでこんなのに睡眠を妨害されているんだ」と。ですがこれは、ゆでちゃんをこんな時間に聞いた自分のせいだと、すぐに冷静になりました。

 

 



すると、さらに大きな「ふざけんなよ」案件に気づきました。このゆでちゃんというシングル曲、24分あるのです。




でも逆に諦めがつきました。24分なんて、さすがに聞けやしないと。もうゆでちゃんとはここで別れようと思い、優雅なピアノの曲とか聞きながら寝ようと思いました。

 





 

そう思いコテコテのクラシックとか流し始めて寝ようとすると、なんかムズムズします。



もう寝たいはずなのに、「刺激が足りない」となぜか思っている自分がいます。なんなのでしょう。ゆでちゃんに「おいでよ」と呼ばれてる気がしました。



美しいピアノの音と別れ、僕はまた、ゆでちゃんを聞き始めてしまいました。

 



 

なぜか、また始めから聞いてしまいます。途中から聞けばいいのに。でもそれはダメなんです。ゆでちゃんは、始めから聞かないとダメなのです。

 




「布団ジップロック俺」を完璧にし、2分ほど聞くと、少し音楽の雰囲気が変わってきました。もう少し聞くと、また僕は笑いました。先程の笑いとは違います。普通に面白くて笑ってしまいました。




 

5分ぐらい聞くと、僕は確信しました。「これ、24分聞いちゃうやつだ




しかし、相変わらず僕の認識は甘く、13分ぐらいでまたやめたくなりました。しかし、もうやめられません。もうここまで来たら、後には引けないのです。



ゆでちゃんも頑張っているのです。僕も、頑張らないといけないのです。

 


 

後半になると、いよいよ音楽も佳境になってきています。もう時間のこととかは、完全に忘れていました。真剣に僕は今、ゆでちゃんと向き合っているのです。

 

 



そしてゆでちゃんの最後の歌詞はこれで締めていました。

 




いずれ正しさの基準なんてものは覆される

全てのゆでちゃんは そのまま 闇を突き進んでかまわない

 

ゆでちゃんは一人ではない

 

あなたも ゆでちゃんであるように

 

 

 

 




 

 

 

「…………ゆでちゃん!!!!!!!僕もゆでちゃんだよ!!!!!」


 

 

僕もゆでちゃんでした。みんなも、多かれ少なかれ、ゆでちゃんなのです。



 

気づけば、朝の3時を過ぎていました。後悔は、何一つありません。ゆでちゃんに出会えたから。僕も、ゆでちゃんなのだから。




幸せな気持ちで、眠りにつきました。

 

 





 

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聞いたあとにいくつかブログを見ると、「最後まで聞いたやつ0人説」とか「行ったことないけど、これから美術館とかに足を運んでみようかと思いました」とか、「俺は通しで五回も聞いた」など、見ていてすごく面白いです。



 

ちなみに、何日間か限定で、「あなたのゆでちゃんを教えてください」として、ゆでちゃんのインスト盤を無料配布していたらしい。マジでダウンロードしたかった…。

 

 

 

歌詞が載っているやつがありましたが、個人的には音声だけで詩を聞き取ろうとするのが良い気がします。この曲は、目を使っては面白くなくなる気がするんです。ぜひ、聴覚のみで、ゆでちゃんと触れ合って欲しい。




ちなみに35分ぐらいのライブ版もあるらしく、タイトルは「生ゆでちゃん」。



 

最初の2分でも、聞いてみるといいかと思います。

 

 

おわり




※「これが現代芸術か」みたいなコメントがチラチラありましたが、普通にゆでちゃんは娯楽です。娯楽として、ゆでちゃんを受け止めるのです。以上!