順調にその次を読みまして。。。
源氏物語2(角田光代・訳 河出文庫 2023年 ISBN978-4-309-42012-7)
玉依姫(阿部智里 阿部智里 文春文庫 2018年 ISBN978-4-16-791061-7)
弥栄の烏(阿部智里 文春文庫 2019年 ISBN978-4-16-791272-7)
角田版現代語訳の2巻。
紅葉賀から明石まで。
with頭中将の青海波に牛車の場所取り←?案件から葵の上が亡くなり、朧月夜で須磨明石、ですねぇ。
紫の上に東宮(母親は藤壺)案件もあって、今後の種蒔きはバッチリというターン。
なんだかんだ言ってみんな光源氏のことを好ましく思ってるのよね。
そして、腹違いの兄上である帝も。
玉依姫は八咫烏シリーズの5作目として刊行されているけれど、著者が最初に書いたものが本作のもとになっているもよう。
時系列的には4作目の空棺の烏の後なのだけれど、主人公はニンゲンの女の子。
携帯電話が存在するくらいの時代の日本のどこかにある山内村と村人が恐れる山神の住む神域が舞台になっている。
なぜ八咫烏シリーズかというと真の金烏・奈月彦も登場するから。
そもそも八咫烏たちの住む山内ってなによ?という話でもあると。
神も含めてアイデンティティってなんぞや?って感じだろうか?
外界(ニンゲン界)と烏天狗を通して交易をしてるのに山内に現代的なものが無い理由もしれっとでてくるのね。
弥栄の烏は時系列的には玉依姫の物語を含む時期。
その時に八咫烏たちの山内では何が起きていたか、という話。
まぁ、そりゃもう不測の事態でばったばたなわけですな。
政治の中枢にいる宮烏のみなさんがもう機能不全になってるよね?みたいな。
ネタバレになるので多くは語りませんが、そうか。。。という。
この物語にも腹違いの弟を大切に思っているお兄ちゃんがいるな、なんて。
しかも2組。
タイトルの弥栄をどうとらえるか、というラスト。
読むなら玉依姫を先に読んでね!
そんな感じで今月は3冊でした。
今はアレに着手しちゃったので、日曜日の夜が愉しいです🌄🌃🌆⛄