この1ヶ月ほど、原作とそれをもとにした映像化のことでかなしい結果になってザワついていますけれども。

結局のところ、愛があるかどうかってところなんだろう?

って個人的には思うのでした。




紫式部と藤原道長(倉本一宏 講談社時代新書 2023年 ISBN978-4-06-533254-2)



お帰り キネマの神様(原田マハ 文春文庫 2023年 ISBN978-4-16-792124-8)



更級日記(江國香織・訳 河出文庫 2023年 ISBN978-4-309-42019-6)




紫式部と藤原道長の著者は今年の大河ドラマの時代考証を担当している方。

そんなことはまったく気付かずに、大河ドラマ関係を読むかな?って感じで捕獲しました。

“本書は資料として残っているもの”から二人それぞれについてを紐解くって感じですかね?

紫式部や道長が書いた日記やら実資(←ロバート実資さんですね!)が記録していたものなどなど。

ある時期だけ書き残されて無い、なんてこともあったりするのは“元々無い”のか“残さなかった”のか、っていう?

いわゆる“史実”ってヤツはたまたま残っていたものとか、勝者が残したかったものだろうから、残っていないホントのところっていう部分を膨らませた部分をどう愉しませるか、が小説やドラマ、映画だよなと。

日曜夜8時、私は愉しみにしてます。



キネマの神様が帰ってきました。

4年前、映画になるよ!っていう帯がついた文庫を読みまして、小説と映画の配役に微妙なズレを感じたことが、本書でなるほどね!となりました。

本書はその映画を小説にというものだそう(映画は観てないのよ)

本文の主人公の容姿についての記述にちょっと涙が出たよね。。。

まぁ、それはそれとして

私も映画館で初めてみた映画は父に連れられてみた男はつらいよだったのよね。

マドンナが誰だったかはまったく思い出せないのだけれども



更級日記は菅原孝標女の作を現代語訳したもの。

河出文庫さんが昨年秋から古典新訳コレクションと題して角田光代さんの現代語訳版源氏物語などなど、古典新訳を文庫で怒涛の刊行を開始したものの中の一冊。

文庫で!ということで積ん読を量産しないようにさっそく読みましてね。

個人的には和歌→現代語訳の順に書いてほしかったな、など。

好みの問題だがね。

更級さん←?(道綱ママは蜻蛉さんって個人的に呼んでいるので!)はすでに源氏物語が出回ったあとの時代を生きた人かな。



そんな感じで3冊読了。

とはいえ、式部と道長のは1月にほぼ読み終えかけてたんだがね。