Lilyは彫金をしていますが、制作に使用するのはもっぱらシルバーです。
稀に金を使うときは、コンマ1グラムも無駄に出来ないので手が震えます。(笑)
貴金属はもちろんですが、その他の合金も磨けば内側から光を放ち、それは美しいものです。
先日、銀座のオールドバカラの展示会で、ホワイトメタル(フレンチホワイトメタル)のボタンに
ついて問い合わせがありました。 「一見、シルバーのように見えますがそれはシルバーの
風合いを出した合金で、古いフランスのボタンなどによく用いられたものです。」
とお答えしましたが、何と何を混ぜた金属か?その成分をはっきり明記した文献を見たり
仕入先のディーラーから教えてもらった事がなく、正直わかりません。
お問い合わせのボタンは、雄鶏を象ったボタンで、目、トサカ、首周りにペーストがいくつも
施された凝った作りの大きなものでした。
彫金をしているから尚更思うのですが、貴金属を使って手間をかけるのは当たり前!
合金で繊細な作りだからこそ「アンティークらしいな~」と思うのです。
雄鶏のボタンは、めでたくオーナー様のもとへ行きました。(写真がなくて残念
)
Lilyの好きな金属。。。
ボタンコレクターなら、やっぱりこれ!
カットスチール
エナメルボタンや貝ボタンのアクセントにも用いられますが、鏡の様に
磨かれたその輝きは、周囲が暗くなるほど妖しい光を放ちます。
そして、こちらもコレクターに人気の、
ピューター
鉛が入っていて、カットスチールとは対照的に、ツヤのないマットな質感が
特長です。
今週末は、久し振りの「大江戸骨董市」です。(5月15日)
銀座一丁目の展示会(5/8~5/21)も絶賛開催中です!


