6月21日まで新国立美術館で開催されている、陶芸家「ルーシー・リー展」を見に行きました。
ルーシーはある時期、ロンドンのBimini社でボタン製作をしていました。それがたくさん展示されるということで気になっていましたが、やはり彼女の器を実際に見てみたいという気持ちが一番でした。
ルーシーの洗練されたシンプルな器、実際に見て、本当にほんと~にショックを受けました。
独自の技法と釉薬(ゆうやく)の研究に裏打ちされた色彩、デザインは評価されているところですが、そういうテクニックが目立って主張せず、その静かなフォルムの中に溶け込んで、ルーシーの無心の精神が宿っています。器を見つめると、なんだか人間と無言でおしゃべりしているような不思議な感覚になり、胸が詰まって涙が出そうになりました。上の写真の器は、1960年代、ルーシーの円熟期の作品です。有名なブルーのほか、ルーシーのピンク色も非常に魅力的でした。もう、これは絶対おすすめの展覧会です!
これは20年くらい前に購入した、ルーシーの器です!と、言うのはもちろん冗談で信楽焼きです。「Yasuo」という、チョイワルおやじ風の作家さんの作品です。今はもうおじいちゃんかも。。。
気に入って手に馴染んだ器は何年たっても飽きませんね。

