今年度、がんの専門看護師養成をしています。

 

私は特に何も特別な資格はないのですが、一緒に教えている人は専門看護師とか認定看護師の資格がある方ばかりです。

 

で、スピリチュアルペインって、がん看護ではというか緩和ケアではがん患者の苦痛を、全人的苦痛と呼びまして、

身体的苦痛・精神的苦痛・社会的苦痛・スピリチュアルペインの4側面から苦痛を取り除くのが緩和ケアです。

トータルペインとも言いますね。

 

で、スピリチュアルペインは、あまり日本人には言葉上はなじみがなくて、私も宗教??とか思ったりもしたのですが、

日本語訳だと霊的苦痛となり、それでも、宗教??みたいな感じですが、魂の痛みと言うか、存在が消えてしまう恐怖からくる苦しみなのですね。。

 

そこを理解するのに、「村田理論」が有名です。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspc/18/1/18_10-0009/_pdf

 

私はこの先生にはお会いしたことはないですが、存命です。

 

先週、院生の授業で、この話になりまして、

死期を悟った終末期の患者さんへの苦痛の事例をディスカッションしていたのですが、全然スピリチュアルペインへのケアになっていなかったので、炎上していました。。

 

それを言ったら現場で白い目で見られるよ。。まず、患者さんが怒るか、絶句でしょうね。。

死期を悟った人に、死についての思いを聴く、と言ったのですが、そんなの改めて聴くのはどうかな。。

日本人のコミュニケーションは難しいですよね。

でも「死についてどうお考えですか?」なんて健康そうなナースに言われたら、かっちーんとなりますよね。。

 

教えるって難しいな。。

よく「患者さんの気持ちになってみる」とか「それ言われたら、自分だったらどう思う?」とか学生実習でのコミュニケーション指導ではあるあるだと思いますが、後者の「自分だったら・・・」は最近は発達障害というかコミュニケーション障害の人もいますので(本人は自覚ゼロ)、そう言ってもわからないから大変。

伝えるのも難しい。

 

私もまだまだ勉強しないといけないなと日々思います。

どうやったら教えられるかな。