長男が通う塾の先生が

何冊か指定してきたテキストを買った。


そのうちの1冊はすでに出版されておらず

ネットショップでも中古販売になっていて

出版元のサイトで調べてみても

後続のシリーズは出版されていないようだった。


まあ古本でも構わないかと

インターネットで探し出して

送料よりも安くなっている300円で購入した。


数日後クレジットカードの取り消しが入り

1通のメールが届いた。

「販売できるものではなかった」そうで

代金も送料も負担します、という内容だった。


はてさてかなりの汚損があるのかと思ったら

届いたテキストをみてびっくり。

半分ほどもう答えが書き込まれていた。

長男はケラケラ笑っていた。


「何が面白いって

この人の字がすごくきれいなんだよね。

マーカーもめちゃくちゃきれい。」


確かに。

勉強自体は途中で諦めた形跡があるものの

元の持ち主の筆跡は美しかった。

マーカーの引き方からも丁寧さがうかがえる。


インターネットの海の向こうから

受験に向き合った誰かからお手紙が届いたような

嬉しい気持ちになった。


答えが書いてあっても別に良いよと長男は言って

塾に持って行っている。