The MELTを観に行ってきました。他の方の感想をいろいろ拝見して気になったことがあるのでショーを観た感想の前にそちらを先に書きたいと思います。
それはこのショーの位置付けについて。
座長感が薄い?
ショー自体はとても好評でした。ショーの内容自体に否定的な声はほぼなかったと思います。クオリティの高いショーだったことは間違いない。
ただ、
氷艶シリーズなのに高橋大輔の主役感が薄い(もしくはない)。
(氷艶と比べて)出番が少ない。
フィナーレでは単独ではなく3人(荒川さん、哉中ちゃんと)一緒に登場。
座長挨拶がない。
中田くんや友野くんが後継者ポジションっぽい?
というようなことを気にする人を見かけました。
確かに義経を中田璃士くん、光源氏を福士誠治さんが演じるし、カケルは少年時代(友野くん)のみ、温羅はいない。
みなさんはっきり言っているわけではないのですが、なんとなく氷艶シリーズの主演、座長の座が奪われるんじゃないかという不安があるようで。
今回主役感、座長感が薄かったのはこのショーの位置付けによるんじゃないかと個人的には思います。
「次も出たい」を叶える
氷艶に出演した俳優や歌手の方はほとんどの方が「次も出たい」とおっしゃる。たくさん練習してスケートが上手くなって楽しくなった。メインキャストとアンサンブル、役者とスケーターなどの垣根なくみんなが仲の良い楽しい現場。特にトラブルを乗り越えた2024年のメンバーはショーが終わった後もスケートの練習を続けていました。その姿をSNSなどで見て「次も出てほしい。出してあげたい。」と思ったファンも(私も含めて)多かったはず。再演希望も毎回多いですよね。
ただ、氷艶シリーズはあくまでスケート側が主体。毎回大物(松本幸四郎さん、宮本亜門さん、堤幸彦さんなど)が演出を手掛けていますが、裏話によく登場する「プロデューサー」はUSMの方。表には出てこられませんが歴代氷艶のパンフレットに必ず名前が載っている豊原さんという方だと思われます。この「プロデューサー」がテーマを決めて演出家に依頼する。USMが主体である以上、主演は必ずUSMのスケーター(現時点では高橋大輔一択)。逆に俳優側はどれほど高評価であっても次も出られる可能性は高くない。
そこで生まれたのが今回のthe MELTじゃないでしょうか。
スケートをがんばって上手くなった俳優さんにとっても、氷艶シリーズを愛してきたファンにとってもご褒美的なショー。高橋大輔の名前は筆頭にあるけれど、彼だけが目立つショーではない。みんなが主役のショーだと思います。
それと同時にこのショーは氷艶でスケートに興味を持ってくれた人たちにさらなるスケートの魅力を知ってもらう機会でもあります。前半は増田貴久さんファンの若いお嬢さんがたくさんいらっしゃったと聞きましたが、私が観た後半も通常のアイスショーより客層が広いと感じました。一石二鳥どころか三鳥にも四鳥にもなる企画ですね。
PIWとの協力関係
今回主催に西武メディアコミュニケーションズが加わりました。PIWの主催者です。ゴールデンウイークの新横浜スケートセンターでは例年PIWが開催されていました。そこを譲ってもらったからではないかと思います(PIWは7月開催に)。PIWのスケーターがUSMのショー(氷爆、FOI、滑走屋、氷艶など)に多数出演し、USMのスケーター(主にかなだい)がPIWにゲスト出演するなどwin-winの協力関係になっていますね。
後継者について
氷艶破沙羅では名前のない子役、月光かりの如くでは朱雀帝の少年時代を演じた中田璃士くんがthe MELTでは破沙羅の義経を演じました。高橋大輔演じる阿国からのバトンタッチのような演出で。来シーズンシニアデビューする彼は世界ジュニアチャンピオン。現エースの鍵山選手が休養することもあり、一気に日本男子のトップに躍り出る可能性もあると思います。ルックスがよいので、競技で結果を出せばかなりの人気選手になりそうです。ただ、氷艶の主演を務められるかどうか(そもそも本人が望んでいるかどうかもわかりませんが)はこれからの本人の意識と成長次第。まだまだ先の話ではないでしょうか。
逆に表現面で突出して上手いと感じたのは友野一希選手。今回は特によかったですね。現役選手としてもトップクラスの実力がありますが、ショー経験が豊富で元々高かった魅せる力がさらに磨かれた感じ。氷艶2024で歌やセリフも経験済み。これからも長くショーで活躍していくのは間違いないと思います。ただ、氷艶の主演が単独で務まるかといえばそれは難しいと私は思います。
出番について
演劇的なショー(セリフ中心、衣装替えは少ない)なら出ずっぱりも可能ですが、今回のようなパフォーマンスメインのショーでは体力的にも衣装替えやメイクの時間的にも限度があります。有料サイトのDeep Edge plusにセトリが載っていましたが、大輔さんの出番は全部で10演目もあります。それを一日3公演です。その中で特に印象的な見せ場というのは哉中ちゃん、刑事くんとのナンバー(LUXEのナルシスと食虫花を合わせたような)、破沙羅の阿国の舞、前半日程の喜怒哀楽(増田さんとかなだい)、後半日程の黒い鷲(平原さんかなだい)。これ以上増やすのは無理ですね。
the MELTの位置付け
今のところ単発のショーですが、評判次第では次もありそう。でもあくまでメインは氷艶です。氷艶の存続が厳しくなって縮小されたのがthe MELTだと思いたい人たち(アンチ?)もいるようですが、直近の氷艶2025が大好評、大盛況だったのに縮小する理由はありません。the MELT自体も豪華キャストだけでなく音楽や衣装などにもかなり贅沢に予算を使っているので、氷艶が赤字続きで存続の危機ということもありえない。氷艶のない年に何かできないかとやってみたのが今年のthe MELT。次があるとしたら再来年になると思います。
氷艶の未来
正直単独で高橋大輔の後継者になれるような人はなかなか出てこないと思うので出来るだけ長く主演を続けてほしいです。高橋大輔が主演、看板を続けながら複数の若手スケーターを育てていく形になるんじゃないかな。演劇的なショーなら年齢が高くなっても設定次第で主演は続けられると思うので。
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