《2回目》(2月4日)『友達近くで準備不足』『盤上の向日葵(ブックレビュー)』 | SHOWROOM生配信 【森貴史の本の虫】書き下ろし

SHOWROOM生配信 【森貴史の本の虫】書き下ろし

2013年10月より太田プロダクションにお世話になっているお笑い芸人・バルバロイの森がSHOWROOMで毎週日曜の8時から35分生放送でお送りしている【バルバロイ森の本の虫】。時間 20:15〜20:50
各日の配信内容を可能な限り書きおこしていきます。

第2回配信、無事終了致しました!
配信を見てくれた皆様、コメントしてくれた皆様、本当にありがとうございました。

今回はかなりバタバタだったというか、前回の多目的ホールは借りられず某カラオケ店で配信を行ったという辺り、準備不足感が否めなかったと反省しております。
本日の配信内容はこちらです。

・週間読書レビュー

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【盤上の向日葵/柚月裕子】

さいたま市の山中で発見された白骨死体。現場に残された唯一の手がかりは、伝説の名駒だった。叩き上げの刑事とかつてプロ棋士を目指した若手刑事の二人が、事件を追うという、将棋ミステリー。
作者は『臨床真理』で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した柚月裕子さんです。

2017年は国民栄誉賞決定の羽生善治氏に、連勝記録を伸ばした少年棋士と日本が将棋に沸いた年でもありました。良いタイミングと思いきや、何と連載開始は2015年。本当にタイミングがいいです。

まず最初に断っておきたいのが、私柚月さんとは、これが初めましてということです。これまでの柚月さんの本を読んだことがなく、「これまでに比べたらーー」といったトークが出来なくて申し訳ありません。勉強します。
そういえば昨年は、とにかく将棋にまつわるニュースが多かったです。ブームに乗った〝将棋小説〟かなと思っなら、連載開始は2015年から。何とまあタイミングの良いこと。

構成としては、事件の真相を追う二人の刑事の物語と、異色の経歴を持つ天才棋士の人生を同時進行的に絡めていく形式。

『実業界の寵児で天才棋士。男は果たして殺人犯なのか!?』

という帯紙の文面から察するに刑事事件ミステリーということは分かりましたが、予想していた展開とは大きく違っていました。
何故かというと、死体が誰か、犯人が誰か、動機は何か、読んでいけば誰でもすぐに分かります。ただ一つ分からないこと、それは〝どうして死体のそばに将棋の駒があったのか〟。
つまり読者が推理することは「理由」と「心情」なのですね。これまでにあまりないタイプの推理小説で、ワクワクしながら読むことが出来ました。
難しいところ(棋譜の部分)もありましたが、分厚さの割にスラスラ読める小説でした。本屋大賞、充分あり得ると思います。


本日はブックトークがお休みなので、内容はここまでです。というか、第三者の目線が気になり過ぎて話が脱線しまくりでした。何年芸人やっても、緊張はするものです。

今日は反省しまくります!!

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《今後の活動予定》

『太田プロ名古屋 タイマンネタバトル バーサスライブ vol.2』
日付、2018年2月20日(火)
開場、18時30分 開演、19時00分
会場、名古屋栄・TIGHTROPE
料金、500円

ご予約受け付けてます!

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『バルバロイの大垣情報ステーション』
FMわっち78.5MHz 
毎週月曜日16時~17時
岐阜市神田町
FMわっちスタジオから生放送

聴いて下さい!!